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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

698名無しさん:2013/08/16(金) 16:05:51
明らかに混乱し、動揺している追っ手たちの声に続き、壁にぶつかる音や短い悲鳴が
立て続けに聞こえてくる。今現れた横道の大半は壁の上に映し出されたただの映像
なのだから、入ろうとすれば壁にぶつかるのは当然な訳で。
小沢はその様子を見届けると若手の下に戻り、告げる。
「これで当分は追ってこれないだろうね。今のうちにここを離れるとしようか。それじゃ…
 そんな事よりパーティ抜け出さない?」
指を鳴らす音がしたかと思うと2人の姿は青緑の光と共にその場からかき消えた。

次の瞬間には、2人はその若手の自宅の前に立っていた。
「あ、ここは俺の家 !? わざわざ送り届けてくれたんですか !? 助けてくれたばかりか
 こんな事まで…本当にありがとうございます!」
「お礼ならいいよ」
「でも…小沢さんは石を悪い事に使う奴らと戦ってる、白いユニットの中核にいるほどの
 人なんでしょう?そんな人が、なんで俺みたいな無名のペーペーをわざわざ助けて
 くれるんですか?」
「俺はただ…黒の犠牲者を、石のせいで苦しむ人を、これ以上増やしたくない。それだけだよ」
「小沢さん…」
そう語る小沢の表情は、穏やかに微笑みつつもどこか切なげで辛そうに見えた。


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