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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

696名無しさん:2013/08/16(金) 16:01:31
ちょっとダンディな小沢さんが描きたくて書いた短編です

「お節介焼きのスピードワゴン」

2005年1月、とある冬の夜の路地の中。
一人の若手芸人が、数人の男たちに追いかけられて懸命に逃げていた。
石を巡る2つの芸人たちの組織─白ユニットと黒ユニットの抗争が本格化し、
双方とも勢力の拡大に火花を散らしていたその頃である。
この若手芸人もまた力ある石を手にしていて、それを追っているのは黒の側の者。
双方とも白い息を吐きながら、懸命に走っている。狙いは彼の石か彼を味方に
引き込む事かは定かではないが、とにかくこの若手を追っているのだった。
そんな様子がしばらく続いたその時、突然路地の片側の壁に青緑の光が迸ったかと思うと
そこから数十本はあろうかという材木が現れ、道をふさぐように倒れかかってきた。
「うわっ !? 」
「なんだこれは!」
追われていた若手は前へ、追っていた黒の者は後ろへ、それぞれ飛び退いて、広がった
両者の間に材木の束は崩れ落ちる。そして轟音と共にもうもうと土埃を舞い上げ、両者の間の
視界を完全に遮った。その様子に気づいた若手はすぐに前方へ駆け出し、少し先に見える
横道を見つけるとそこを目指す。
(なんかよくわからないけど、今のうちに奴らを撒くんだ!)
そして横道に駆け込んでやや奥まで行ったところで足を止め、両手を膝に置いて乱れた呼吸を
整えていると、前方から掠れた声がした。
「危ない所だったね」
その声のした方を見ると、腕組みをした人影が壁にもたれかかっている。
「あ、あなたは…小沢さん !? 」


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