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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

686眠り犬 ◆XU22gipAH.:2013/04/10(水) 20:12:55
「記憶が無いなら、画像で説明してあげるよ」

 やけに淡々とした声音に二人が振り返ると、そこにはカメラを持った男、土田晃之がいた。
「コレ、最新型なんだけど、めっちゃ高性能なんだわ。『石の研究のために持って行け』って言われてさ」
 その土田の背後にいるのは、東京ダイナマイトと親交のある、吉本興業のコンビ――。
「よう」
「災難だったな」
 ダイノジの大地と大谷だ。
「……見ない、組み合わせですね」
 高野の眉間に皺が寄った。世間話やお笑い論を交わしに来たわけではないだろう。松田が尋ねる。
「いつからいたんすか」
 土田はあっけらかんとした口調で答えた。
「君が刺された辺りから。あの状況じゃ、俺達の気配に気付かなくても不思議じゃないかな」
 そして、アマチュアコンビを見遣る。
「酷いケガさせちゃったな。こんなつもりじゃなかったんだけど」
「一般人と大差ない学生アマチュアに、石を渡した幹部さんが悪いですよね」
 大谷はそう皮肉を言うと、東京ダイナマイトの二人に真っ直ぐな眼差しを向けた。
「お前らの石、浅草キッドさんから譲り受けたんだろ。だから今まで大切に守り抜いてきた。偉いよ」


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