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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

685眠り犬 ◆XU22gipAH.:2013/04/10(水) 20:12:21
「やめろ。やりすぎだ」
 これ以上、相方の体を使って凶行をされては堪らない。高野はデマントイドを制止する。
”何を焦っている。致命傷ではないだろう。さて、もう一人……”
「やめろっつってんだろ!!」

 主の感情に呼応して、ポケットのスペサルタイトが力強い光を放った。

 眼鏡の男がナイフを落とし、ふらふらと地面にへたりつく。高野はスペサルタイトを取り出した。
松田に視線をやると、瞳の色は日本人特有の茶色いソレに戻っていた。どうやら元に戻ったらしい。
普段は、体か石に直接触れなければ発動しないスペサルタイトが、高野の思いに応えたのだ。

”――私は、笑いに『忠実』な宿主を守る石……”

「うわっ、どうしたんだコイツ!?」
 のたうち回っているうちにトレードマークが取れてしまった帽子の男を見て、松田が驚いている。
「ていうか、俺…思いっきり刺されたよな」
 血まみれの破れたシャツと上着が、夢では無いことを物語っている。
「自力で回復したんだぞ、お前。石の力で。そんでソイツのこと斬ったんだから」
「マジ? ……全然記憶無いのが怖ぇよ…。そんなことより、救急車!」


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