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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

670眠り犬 ◆XU22gipAH.:2013/04/09(火) 17:49:28
 スペサルタイトが橙の光を発しかけた、まさに、その瞬間だった。

「ちょっと待てーッ!!」

 女の怒号。それも、テレビでおなじみの。全ての視線は一点に注がれる。

「何やってんのかしら、松田君?」
「青木!?」

 元相方、青木さやかの登場に愕然としている隙をついて、山崎は羽ばたき、松田との距離を置く。
「どこ見てんのよ!」
 松田を睨んで言霊を放った青木は、四人の視界から姿を消した。
「……消えた…」
 山崎が呟いてから十数秒経った頃だろうか。見えない手により、山里はずるずると何メートルも
引きずられ、高野から引き剥がされた。山里を山崎の足下に置いた青木は、松田の目の前で石の力を解く。
「アンタほんっと馬鹿ね!ばーか!」
「るせぇな!一体何の話だ、バカ!」
 バカバカと怒鳴り合う元・温泉こんにゃくアクロバットショーを見て、山里がごちる。
「何なんだろう…痴話喧嘩ですか」
「男と女ってだけでそういう風に思われんのは嫌やろうな。私も嫌やねん」
「おう、悲しいけれどウチの場合そういう風に思う人はいないぜ?」
 芸人の性か。危機的状況でもジョークを忘れない南海キャンディーズである。


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