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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

661青い石の魔法使い:2013/03/17(日) 14:41:15
いつものように小沢が何か甘い言葉を囁いてパチンと指を鳴らし、それに井戸田が
「甘―――――――――い!」と叫ぶというネタの形式。その時小沢が口にしたのは
「君は僕の可愛い子猫ちゃんだから!」という言葉。
それに続けてパチンと指を鳴らした時、彼の胸ポケットから一瞬淡い青緑の光がこぼれた。
とここでいつもなら井戸田の「甘―――――――――い!」の叫びが入るはずなのだが、
この時は違った。小沢が指を鳴らしその胸ポケットから青緑の光がこぼれるや否や、
井戸田はいきなりその場にしゃがんで四つ足で歩き出したり手で顔をゴシゴシこすったりゴロゴロ
喉を鳴らしたりと、まるで猫のような挙動を始めたのである。
「ちょちょっと、潤 !? どうしたの !? 」
小沢が慌ててその体に手をかけて揺さぶると、井戸田は我に返ったらしくすぐに立ち上がった。
「ビックリしちゃったよもう…いきなり猫の真似なんか始めるんだもん」
「え、俺そんな事してた?」
「自分でわかんないの?何してたか」
「うん、今小沢さんが指鳴らしたろ?そしたら小沢さんのポケットが青く光って…そっから先は覚えてない」
「え、これ?」
その言葉に、小沢は胸ポケットからかの青い石を取り出す。しばらくの間何か考え込むような
表情で石を眺めていたが、やがておもむろに鏡の前に置かれた生け花の花瓶に指を向け、一連の
動作をやってみる。
「ミツバチが、君を花と間違えて集まってきちゃうだろ?」
すると指を鳴らす音と同時に手の中の石が青緑の光を発し、さらにどこからかミツバチの群れが
飛んできて花に群がり始めた。その光景に、2人は目を丸くする。


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