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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

535 ◆UD94TzLZII:2007/02/11(日) 22:02:49
やっぱりこの名前で。

「後藤さんに渡したいものがあって」
「何?」
「これです」

差し出されたのは黒い石

「石?」
「はい」
「そういえば、さっき電話で久馬が石がどうのって言うてたなぁ。これ何の石?」
「「え・・・?」」

二人は唇をかんだ。先をこされたか。
しかし、こんなことで宇治原はひるまない

「なんていってました?」
「いや、なんか変な石もらわんかったか?って聞かれたわ」

ならば。と宇治原は薄く笑った。まだきちんとした存在を知らないのであれば
・・・・いける。

「これ。お守りなんですよ、きっと久馬さんもこれを後藤さんに薦めようとして・・・」
「そんな感じやなかったけどなぁ」

しぶとい後藤に宇治原は最終手段を使った

「実はですね・・・・」

宇治原は今起きているこの石の騒動を簡潔に後藤に話した
もちろん、自分たちに都合の良いように。

「じゃあ、久馬は・・・・」
「はい。後藤さんをそっちに引き込もうとしてるんですよ」
「そんな・・・久馬が・・・」
「ですから、この石を持って僕らと一緒に戦いましょう」
「せやな」
「よろしく、お願いしますね」

菅が後藤に石を手渡した

「あぁ。頑張るわ。それで久馬が救えるなら・・・」

そして後藤は黒い石を手にした





「こんなに簡単にひっかかるとは・・・予想外やな」
「俺は予想通りや。あの二人が今でも仲ええのは有名やからな」

菅は楽しそうに笑った

「ありがとな」
「何言うてんねん。後藤さんなんて単なる通過点、やろ?」
「せやな」

今度は二人でより一層楽しそうにわらった。




「ところで、後藤さん。調子はどうですか?」
「最高の気分や!これで、俺は・・・!」
「そうです」

宇治原はこれから起こる出来事を想像し、微笑んだ

♪〜

後藤の携帯に電話が。

「あ、ちょっと、ごめん」
「はい」
「もしもし・・・・久馬?」
「久馬さんやと・・?感付かれたんか?」
「どないすんねん?宇治原」
「・・・・こっち来るように言ってもらえますか?」
「あ、あぁ・・・」

そして後藤は久馬を呼び出した。

「どないしたん?急に呼び出したりして?」
「あぁ。ちょっと用があるんや」
「・・・後藤、お前石持ってるやろ?」

一瞬、後藤は硬直した

「え。何の事や?」
「黒い石、持ってるやろ?」
「持ってへんって、そういえば前にそんな話しとったなぁ」
「ごまかしたって無駄や」

鋭い眼光が後藤に向けられた

「・・・さすがやな。そうや、石は持っとる」

そこから少し離れた場所で二人はその話を聞いていた。

「ばらしてええんか?」
「あぁ、計画通り。もっと久馬さんには後藤さん追い詰めてもらわな」

菅は反論しなかったが宇治原の考えてる事がわからないらしく、不満げな顔をした

「せやから・・・」

宇治原は菅に耳打ちした

「・・・そういう事かいな」
「そういうことって。お前が見つけたんやろ?」

菅は納得した表情で改めて相方の頭の良さに感服した

「久馬、お前が持ってるんは悪の石や。誰にもらったんか知らんけどすぐに捨てた方がええ」
「それは出来ひんな」
「なんでや?」
「俺が持ってるのは悪の石とちゃう。お前が持ってるんが悪の石や」
「何を言うてんの?」
「お前その石、宇治原にもらったやろ?」
「だったらなんや」
「あいつはその石に操られてんねん」
「・・・何、言うてん?訳わからん・・・」

「もう少しや・・・もう少しで・・・・」

離れた場所で見ている宇治原はほくそ笑んだ

「その石は絶対に使ったらあかん!その石は人間の意識を・・・」
「待って・・・・頭痛い・・・頭・・・おかしなりそうや・・・」

後藤は苦しそうに頭をかかえ、石は赤い光を放った
しかしその手はすぐにブラリと下がってしまった

「・・・しい。」
「え?」

後藤は小さく呟いた

「俺は・・・正しい」

そういうなり、後藤は久馬に攻撃をしかけた


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