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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】
492
:
here,there.
◆1En86u0G2k
:2006/08/10(木) 15:21:48
再び公園周辺に戻った、穏やかな夜。
どこかに避難していたらしい野良犬が(やれやれ)と言いたげな表情で2人の前を横切っていく。
「大丈夫か?立てる?」
「うー…大丈夫やけど、もうちょい待って…」
疲労と安堵、それから石を使ったことによる倦怠感。濱口はその場にへたりこんだままだ。
影はもう地面におとなしく張り付いている。
「やっぱり焦ってると加減がうまくいかへんなあ」
有野は足でちょいちょいっと倒れた男たちをつつき、
大して心配していないような声で生きてるか〜、と問うた。うめき声が聞こえたので恐らく大丈夫だろう。
強風で飛ばされた洗濯物のごとく植え込み廻りに散らばっていた男たちのシャツを
片っ端から中途半端にめくってやった。
「腹冷やしてもうたらええねん、なあ。…あれ、濱口くん?」
「…なんか俺腰抜けたみたい…」
「ぇえー」
世話焼けるわあ、ぼやきながら有野が脇に屈みこむ。
その肩を借りてどうにか立ち上がりながらふと(こいつよく間に合ったな)と思った。
濱口の影を使った分少しはましなのだろうが、よく見ればけっこうしんどそうな顔をしている。
もしかしたらメールの文面とは裏腹に、急いで駆け付けてくれたのかもしれなかった。
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