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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】
40
:
異空間少女
◆aleAeip0JM
:2005/06/16(木) 18:26:20
足がひりひりと痛み出した。
傷口から血が流れ、床に血が滴り落ちる。
福田は硝子の上に落ちていたネックレスの箱を、無意識のうちにズボンの大き
目のポケットにしまい込む。
…外にハンマーのような物が落ちていた。
普通の人間ならこんな解り易いミスは殆どしない、きっと小心者の悪戯だろう
。それとも、解り易い、罠か。
「痛っ!」
一瞬電気が発せられたかのように、脚全体が痺れて痛む。
痛みの波は少し弱まったが、それでもじんじんと足が痺れ、痛んでいる。
「……痛…やっぱり考え無しに行動したらあかんな。……」
「…大丈夫ですかぁ?」
福田は遅れて痛んできた足を少し気遣いながら、その声の方向に耳を傾けた。
男の姿は見えないが、そこからは確実に声が聞こえている。
「!…誰や!」
「誰でもいいでしょ?福田さんには関係ない。」
福田は問いただすが、男の方は一向に姿を現そうとしない。
姿を見せない男に苛々しながら、その男の声の方向に向かってぎ、ときつく睨
む。
「…おまえか!やった奴!」
福田は大きな声で叫び、拳を握り締めると、その男の声の方向をまたきつく睨
んだ。
「おお、怖。…足、痛いから?…っと、何を勘違いしてるかは知りませんが俺
がやったんじゃないですよ?」
「ほんなら、誰や!」
「…桃色の石持ってた男と、黄色の石持ってた男。…それと、緑の髪の男。」
「どこへ!?」
「西のほうへ行った。」
福田は男の言うとおり西へ駆け回る。
…やがて姿が小さくなって見えなくなると、暫く福田を見つめていた男が言っ
た。
「…あの3人組…確か…ロ…何とかって言う…結構売れっ子の芸人…それにし
ても福田ぁ、怒る気持ちはわかるけど、窓がこれの癖に家空けるって…」
男は福田を思い出して笑うと、身軽に福田の家の塀を下り、走って消え去った
。
「…クソっ」
福田の紫と黒の混じった石の光が分厚い箱を通り越し、ポケットの上から解る
ほどに光っていた。
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