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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

399 ◆yPCidWtUuM:2006/03/03(金) 23:36:00

[バカルディ・151プルーフ<4>(side:大竹)]


…とにかくだ、どう考えてもおかしい。

何よりまず、三村の家に置かれたこの手紙が『大竹さんへ』で始まってることがおかしい。
もしこれが『三村さんへ』の書き間違いだとしたら、今度は石の選択がおかしい。

黒の奴らはブラックスターが俺の石だと確実に知っている。
レインボークォーツがこの間拾った好未の石のことだとすれば、あれを俺が持っていることも知っている。
意識があった好未は、俺があれを拾ったのをしっかり見ていたはずだ。

だが、この状況には明らかにもっと根本的なおかしさがある。

大体、家を襲う事自体がおかしいんだ。
だってそうだろう。普通みんな、石は肌身離さず持ってる。
それなのに何で三村の家にあがり込まなきゃならないんだ。直接本人を襲えばいいのに。


…本人を、襲えばいいのに?


「おい、三村…」
「うん?」
「確か今日は嫁さんと子供、お前の実家に行ってるってロケん時話してたよな」
「ああ、そうだけど…」


…なんてこった。

最悪の事態に気づいてしまって頭を抱える。
どうしたらいいんだ、この状況。


「なあ、どーしたんだよ、大竹…?」


眉をハの字にした戸惑い顔の相方がこちらをのぞき込んできた。
…相変わらずよく見るとブタみてぇなツラしてんな。
この間の戦闘の時も使ったフレーズが頭に浮かぶ。
口に出したらまた、すぐさま三村お得意のツッコミが入りそうだ。


「あー…、まあアレだ、とりあえず床の土、拭いとくか?」


わりぃ、今はまだ、俺が完全に整理するための時間が必要だ。


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