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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

398 ◆yPCidWtUuM:2006/03/03(金) 23:35:24

[バカルディ・151プルーフ<3>(side:大竹)]


「…あーもうわかった、今からお前んち行くから大人しく待っとけ、な」


要領を得ない三村の言葉から辛うじて「三村の家」「自分の石」「黒いユニット」というキーワードをつかみ、
鞄にしまいこんでいた三つの石を持って家を出る。

あの三村という男は昔から、興奮すると混乱して話ができなくなるのだ。
いい加減付き合いも長いが、そういう所はまるで変わらない。
全く困ったもんだ、と溜息をつきつつ、三村家へと道を急ぐ。
電車代も馬鹿にならないし、黒の連中に交通費でも支給してもらいたいもんだ。
小さく一人ごちて、最寄りの駅の券売機のボタンを押す。


電車を降りて数分後、マンションにつくと、わざわざ下まで降りて入口で待つ三村の姿があった。


「三村」
「あー大竹、こっちこっち!」


声をかけると相方は早くついて来いと目でうながしてくる。
それに誘われるように小走りであとを追って、辿りついた三村家の玄関と床はひどい有様だった。


「…なんだこりゃ」


呟いた後絶句した俺に三村は言う。


「帰ってきたらこうなってて…居間にこれが」


手渡された走り書きの置き手紙に目を見開く。

『大竹さんへ ブラックスターとレインボークォーツを渡して下さい』 
…おいおいおいおい。探偵の真似事でもしろってか、コンチクショウ。


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