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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

348 ◆1En86u0G2k:2006/02/18(土) 01:27:46
 
 「…アカンなぁ、完っ全にお前の気配消えとるわ」
 「もぉ…腹立つわー、人の目の前で『有野さん?有野さん!?』て…俺ここにおるっちゅうねん!」
 「ははは」
 「いや、笑わんといてよ…どうしよかなぁ」

 スタジオの突き当たりにある人通りの少ない廊下。相方の心底困った声とぐったりした横顔に、濱口はようやく笑いを飲み込んだ。
 確かに何の断りもなく番組中に「いなくなった」と思われているのはあまりいい状況ではなかった。番組の進行云々だけでなく責任が問われる話にもなる。
 有野の目の前で有野がいなくなったことに関して自分だけが怒られている情景が頭に浮かび、濱口はややこしくなってきたな、と眉を寄せて呟いた。

 「どうしたらええの?それ」
 「うーん、もうちょっと気力戻ったら多分、みんなに気付いてもらえるぐらいにはなると思うねんけど」

 有野は自分の言葉に自分で傷付いたような表情を浮かべる。
 と、揃ってため息をついた彼らに声を掛ける者がいた。

 「おう、何やってんだ?2人して」
 「カトさん…」

 2人の目の前には深夜からゴールデンに至るまでずっと共演してきた仲間であり付き合いの長い男、極楽とんぼの加藤浩次が立っていた。


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