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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

225ジーク ◆Zw4Un748XA:2005/12/14(水) 23:46:29
中川の電話から約20分程前の事


「…で、アイツ理不尽な理由でキレるんすよ〜!」
「大変そうやな…」

雑談しながら歩くうちに、人通りの少ない路地に入る二人。

「人通りが少ないとこに来てもうたけど、飲み屋とかあるんか?」
幾分心配になってきた中川が後輩に尋ねる。

「……多分、道間違えたかも知れないっすね。」
「おいおい…頼むからしっかりしてくれや〜?」
自信なさげに答える藤原に、情けない声を出す中川。

引き返そうと後ろに振り返ると、今まで自分達以外は誰も居なかった筈なのに、いつの間にか二人の男が背後に立っていた。


「中川…奇遇やんなぁ。」
黒のシャツに黒のレザーパンツを履いた細身の男が、中川に話し掛ける。

「お前ら……いつの間に……」
全く気配を感じられなかった中川は、二人の姿を目にし驚愕の声を上げる。

「あれ?……浜本さんに白川さんやないですか!お久しぶりです!!」
藤原の前には、かつて大阪に居たとき世話になった、先輩の10$の浜本と白川がそこに居た。


「久しぶりやんなぁ〜藤原。元気しとったか?」
人の良さそうな笑顔で藤原達の方に歩き出す浜本。

「………来んといてや。」
今まで見せた事の無い険しい表情で、浜本に言い放つ中川。
「中川さん?」
明らかに先程とは違う中川の雰囲気に、子を困惑する藤原。
「……穏やかやないなぁ…中川。」
中川の態度にニヤリと笑う浜本。
その目にはどこか狂気の光が宿っている。

『な…何なん?何がどうなってんねんな?!』
今の状況に思考がついて行けず、混乱し始める藤原。

その時、混乱した藤原の思考を醒ます様に、藤原の持つ石『ユナカイト』が熱を帯びながら輝き始める。



「熱っ!!」


主の危機を知らせる石はますます強く光り輝く。

「藤原、何なんその光は?」

服越しでも分かるほど石は輝き、その光のあまりの強さに中川は驚きながら藤原に問い掛ける。


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