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念を使わせてみよう小説スレッド
98
:
1
:2004/11/25(木) 18:32
「…それは、だけど……」
だけど、そんな事で納得していい訳が無い。
そんなのって、あまりにも―――
「…やっぱり、狐さんの言う通りですね」
「?」
「お兄さん本人に、家族の敵討ちとして『冥界の支配者』を殺させては駄目、という事です」
狐さんが、そんな事を言っていたのか?
「待ってくれ! 僕はあいつを許さない!
あいつは、僕がこの手で―――」
この手で、殺す。
殺す。
「駄目です。
お兄さんは、後悔してしまう人です。
いいですか、人を殺すというのは、動物を殺すのとは訳が違います。
種族保存の本能か、他者との共感力なのかは知りませんが、
人を殺すという事には、少なくない覚悟と犠牲がつきまといます。
そして、お兄さんはその覚悟と犠牲に耐えられるのだとしても、
きっと後悔してしまいます。
殺しを、割り切れない人です。
そんな人は―――どんな理由であれ、人を殺すべきではありません」
「――――――」
明らかに僕より年下の少女に、人殺しとは何なのか説教をされる。
そしてそれは恐らく正しい。
僕の想像など遥かに及ばない程の修羅場を、しぇりーちゃんは潜ってきたのだろう。
そんなしぇりーちゃんに、今までぬくぬくと日々を暮らしてきた僕が、
何かを言う事なんて出来る筈が無い。
「……」
僕は、自分の不甲斐無さが口惜しかった。
いいのか?
本当にいいのか、これで?
このまま狐さん達に、全てを任せたままでいいのか?
それで、僕は本当にいいのか?
「…お兄さんは不思議な人なのです」
しぇりーちゃんがふと呟いた。
「お兄さんと話していると、何故か鏡に向かって話している気になるのです」
鏡、か。
それはそうなのだろう。
僕には、あまりにも自分が欠け過ぎている所為で、誰にでもなれる。
だから、しぇりーちゃんは僕の中に自分自身を投影してしまったのだろう。
何て、愉快。
何て、奇怪…
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