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念を使わせてみよう小説スレッド

711:2004/11/22(月) 01:57

「……!?」
 その瞬間、僕は言いようの無い不安に襲われた。
 僕の知らない所で、取り返しのつかない事が起こってしまった。
 そんな感じの悪寒。
 はは、そんなまさか。
 僕はこれから家に帰って、寝て、起きて、学校に行って、
 いつもと変わらない日常がこれからも続くに決まってる。
「…!!」
 気がつくと、僕は家に向かって走っていた。
「ちょっと、お兄さん!?」
 しぇりーちゃんも後ろからついてきているみたいだが、
 そんなのを気にかけている余裕も無かった。
 大丈夫だよな。
 こんなの、ただの杞憂だよな。
 玄関の扉を開ければ、いつものようにお母さんが迎えてくれて、
 お父さんが居間でテレビを見てて、
 おじいさんとおばあさんは早めに就寝していて…

「……!」
 しかし、僕が玄関を開けてもお母さんの『おかえりなさい』の声は聞こえてこなかった。
 代わりに僕を向かえたのは、居間から伸びる夥しい程の血痕。
 おかしい。
 これはおかしい。
 こんなの、いつもの日常じゃない。
 何だ。
 ここで、何が起こった。
「はは、皆、僕を驚かせようとしてるんだよな…」
 ふらふらと、僕は居間へと足を運んだ。
 冗談だよな。
 うん、そうに決まってる。
 実はこの赤い染みもただのペンキで、居間では家族が僕を驚かせようと隠れているんだ。
 その筈だ。
 ほら。
 もう少しで居間につくぞ。
 せいぜい驚いた振りをしてやるか。
 それとも逆に驚かせてやろうか。
 何だ。
 居間へのドアが閉まってるじゃないか。
 開けなきゃ中が確認出来ない。
 開けるか。
 開けるぞ。
 せーの、



「――――――」


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