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念を使わせてみよう小説スレッド
56
:
1
:2004/11/17(水) 17:17
「…俺はね、出来るんだよ」
ポツリと、外法狐が言葉を漏らした。
「ああ?」
訝しげに聞き返すネーノ。
「俺は、殺せるんだよ。
恨みも憎しみも辛み悲しみも哀しみも怒りも利益も快楽も悦楽も達成感も義務感も
責任感も使命感も勝利感も敗北感も絶望感も意思も意志も理由も理屈も理論も信念も
観念も概念も信仰も理性も知性も本能も本望も感情も感覚も躊躇も後悔も呵責も
痛みも苦しみも悩みも嬉しさも楽しさも愛も勇気も希望も欲望も何も何も何も無くとも、
俺は殺せるんだよ。
誰だって殺せるんだよ。
何だって殺せるんだよ。
生物も非生物も人間も動物も有機物も無機物も神も悪魔も聖人も悪人も、
何の区別も無く余す所無く残すもの無く殺せるんだよ」
ゾクリ。
ネーノとヂャンの背筋に、液体窒素でも流し込まれたかのような悪寒が走った。
馬鹿な。
俺達の優位は動かない筈だ。
それなのに、それなのにこのたった一人の女に圧されている!?
「勿論、大抵の事には我慢がきくけどな。
俺だって、無差別に目に付いた奴らを片っ端から殺してやしない。
それどころか、俺は理由無き殺しは、殺す対象が人間じゃなくとも最低の行為と考えている。
だけど、“始まった”となれば別だ。
お前らが俺を殺そうとするなら話は別だ。
俺は不器用だからな。
半殺しなんて悠長な真似は出来ないぞ?」
ずいっ、と外法狐が二人の前に進み出た。
同時に、ネーノとヂャンが外法狐が前に出た分だけ後ろに下がる。
「お前ら『禍つ名』は、『外法』について何か勘違いをしているみたいだから教えてやるよ。
『外法』の連中は確かに殺人鬼だが、殺すのが楽しいから殺してるんじゃない。
無論、金の為なんかじゃ断じて無い。
それしか知らないから、
何か問題にぶち当たった時、殺す以外の方法を思いつけないから、
殺す事でしか自分を確立出来ないから、殺してるんだ。
いわば、正真正銘殺す為にのみ存在する存在なのさ」
「――――――!」
ネーノとヂャンは絶句した。
何だ。
この目の前にいる奴は一体何なのだ。
今までに会った人殺しのどれとも違う、いや、人殺しとすら認識出来ない、
ここに存在する事自体が大罪の様な怪物。
まるで、それは殺意の結晶―――
「だからって…」
ネーノが意を決して、一歩足を踏み出した。
「だからって、ここで尻尾巻いて逃げるなんて出来ないんじゃネーノ!?」
ネーノは吠えた。
それに鼓舞される形で、戦意を喪失しかけていたヂャンも戦う意思を取り戻す。
歪む空間。
震える大気。
張り詰めた空気が、今にもはちきれんばかりの圧力を帯び、
それが今まさに、あえなく決壊しようとしていた。
「そうかい、上等だこのボンクラども。
いいぜ相手してやるよ。
死んだ事に気がつく暇も無く絶殺してやる。
いくぜお前ら。
あの世で暴力に懺悔しな…!」
〜続く〜
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