したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

念を使わせてみよう小説スレッド

551:2004/11/17(水) 17:17

「で、俺は『何の用だ』って聞いてるんだよ。
 そっちから勝手に押しかけて来て、こっちの質問には無視(シカト)か?」
 外法狐が腕を組んだままで口を開いた。
「口の減らない奴ヂャン。
 まあ、冥土の土産に教えてやるヂャン」
 ヂャンが外法狐との間合いを固持したまま問いに答える。
「お前も知ってると思うけど、この街の連続猟奇殺人事件は『魔断(まこと)』の一味の仕業ヂャン。
 『魔断』はこの件とは直接関係無くて、
 『冥界の支配者(ネクロマンサー)』だけが勝手に暴走してるみたいだけど、
 そんな事は大した問題じゃ無いヂャン。
 『禍つ名』の二位である『魔断』の一員が、この街で好き勝手している。
 これが最も重要な事なんヂャン」
 説明を続けるヂャン。
「けッ、ちゃちい縄張り争いってやつかよ」
 鼻で笑う外法狐。
「事はそんなに浅くないヂャン。
 これはつまり、お互いに不干渉が暗黙の了解になっている、
 『禍つ名』どうしが戦うだけの立派な大義名分になるヂャン。
 つまり、ここで『禍つ名』の二位である『魔断』の一員を俺達が倒せば、
 俺達『鬼祓』の株が大幅に上昇するって事ヂャン」
「で?
 それがこの俺に何の関係がある」
「ここまで言えば分かってる筈じゃネーノ?
 案の定、俺達のようにこの街には他の『禍つ名』が集まりつつある。
 表面上は波風立ってはいないけど、『禍つ名』は決して仲良しこよしの集まりじゃないんじゃネーノ。
 隙あらば、その地位をひっくり返してやろうと考えてるんじゃネーノ。
 そう、今ここで『外法』であるお前を殺せば、
 『魔断』を倒すのと同様『鬼祓』の名を上げる事が可能なんじゃネーノ。
 『魔断』を押しのけて、俺達が『禍つ名』の二位になるのも夢じゃねえんじゃネーノ」
 ネーノが外法狐を見据えた。
 その目には、らんらんと殺意が宿っている。

「やめとけ。 お前らじゃ俺の相手にはならない。
 そんなヘボい功名心で命を落とすなんざ、割りに合わねえぞ?」
 それでも、外法狐はその自信満々の態度を崩す事無くそう言い切った。
「やってみなくちゃ分かんないんじゃネーノ?」
 外法狐の言葉を挑発と受け取り、ネーノがあからさまに激昂する。
 その表情は、今にも外法狐に噛み付かんばかりだ。
 それはヂャンも同様である。
「…実は今日、友達にきつい事言われてな。
 あんまり人殺しなんてしたい気分じゃないんだ。
 ここでお前らが回れ右して帰るってんなら、俺はお前らを追わない。
 どこへなりとも行くがいいさ。
 だけど襲われて無抵抗のまま殺される程、俺だって優しくないぜ?」
 外法狐が組んでいた腕を下ろした。
 相変わらず何の構えも取らないまま、しかしその体は着実に念で戦闘態勢へと移り変わっていく。
「はは! もう勝ったつもりヂャン!
 勝てるとでも!
 1対2のこの圧倒的不利の状況で、お前が俺達に勝てるとでも!?
 笑える冗句ヂャン!
 腕と足を切り落として、犯し尽くした後で殺してやるヂャン!」
 ヂャンが下卑た笑みを浮かべて外法狐を嘲笑った。
 対して外法狐は、無表情のまま二人を見据える。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板