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念を使わせてみよう小説スレッド
40
:
1
:2004/11/15(月) 15:52
「デ、コイツナンカシテタノカ?」
アヒャさんが僕を指差した。
あんた大人のくせに礼儀のなってない人だな。
「いや、どうやらただ巻き込まれただけらしい。
嘘を言っているふうでもないしな」
フーンさんが俺を見ながら告げる。
「アヒャ、バカイウナ。 タダノトオリスガリガ『禍つ名』トワタリアエルワケネエダロ!」
アヒャさんが驚く。
「しかし、可能性は0でもない。
が、異様ではある。
タカラギコ君、君は中々素晴らしい念使いのようだが、誰に念を教わったんだ?」
「えっと、本名は知らないんですが、凄く強い人に…」
迷惑をかけてはいけないので、狐さんの名前は伏せておく。
まあ、狐さんから教わったのはほんの少しだけで、
あとはぶっつけ本番の物真似が殆どだったのだが。
「物凄く強い人、ね。
漠然とし過ぎて何とも言えんな」
フーンさんが考え込む。
「あ、あの。
さっきから気になってたんですけど、『禍つ名』って何なんです?」
これ以上追求される前に、話題を変える事にした。
『あなた達の能力は何なのですか?』でもよかったのだが、
狐さんに他人の能力を聞くのはマナー違反と教えられたのでやめた。
「ああ、それか。
…本当に、何も知らないのか?」
確認するように訊ねるフーンさん。
「は、はい」
答える僕。
「…そうか。
まあ、素人が知るべき事ではないから、当たり障りの無い範囲でしか教えられんが、それでいいか?」
「はい、構いません」
僕は頷いた。
「ふむ、それでは教えてやろう。
タカラギコ君、君は念の師匠から『ハンター』については聞いたか?」
「はい」
『ハンター』。
狐さんが生業としている、職業。
「なら話は早い。 俺達は、その『ハンター』という仕事をしている。
この街での連続猟奇殺人事件の調査も、その一環だ」
そうか、それで僕をここに連れてきて色々訊ねたのか。
だとすれば、狐さんも同じような仕事でこの街に来たのかな?
「で、『ハンター』とは決して善人のあつまりではないし、
当然裏家業に手を染める事もある。
というか、『ハンター』自体裏の住人とスレスレさ。
そんな『ハンター』の暗部を象徴する六つの集団、それが『禍つ名』だ。
殺人強奪強襲暗殺拷問略奪何でもやる、まさに人外魔境の外道が勢揃いの集団さ」
フーンさんの表情が真剣なものに変わる。
「格上とされる順番で名前を挙げれば、第一位からいって、
『妖滅(あやめ)【彩女】』、『魔断(まこと)【真琴】』、『鬼祓(きばらい)【木払】』、
『獣死(じゅうじ)【十字】』、『人吊(ひとつり)【一理】』、
…そして、その頗る付きの魔人どもですら毛嫌いし、
序列の中にすら組み込まれない最凶最悪の絶無集団、『外法(げほう)【下方】』だ」
外…法……?
今、何と言った?
外法?
外法だって?
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