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念を使わせてみよう小説スレッド

391:2004/11/15(月) 15:51

「今度はこちらから質問してよろしいですか?」
 僕は訊ねた。「構わんよ」とフーン顔の男。
「まず、あなたの名前を聞かせて下さい」
「ああ、これは自己紹介が遅れたな。
 俺は扶雲一郎(ふうん いちろう)、フーンでいい」
 フーンさんが答える。
「では、次の質問です。
 さっき『俺達』と言いましたが、他の仲間はどこにいるんですか?」
 僕のその問いに、フーンさんが感心したような表情を見せた。
「ほう、結構耳聡いな。
 誤解の無いように言っておくが、別に隠れて監視してたり外で待ち伏せしていたりする訳じゃない。
 今、丁度外へ買い物に行ってるだけさ… っと、帰ってきたようだな」
 ノックも無しに、部屋の入り口のドアが乱暴に開かれる。
 そこから、アヒャ顔の男が姿を現した。

「アヒャ、ヤットオキヤガッタカコノクソガキ」
 いきなり半角で失礼な事を言うアヒャ顔。
「紹介しよう、こいつが俺の相棒である亜火屋寒河(あひや そうご)。
 俺はアヒャと呼んでいるがね」
「ヤジウマガケイサツヨンデクルマエニヒロッテヤッタンダゾ。 カンシャシロクソガキ」
 いや、警察のご厄介になるのを避けてくれたのは感謝するけどさあ。
 そもそもあんたらが勝手にここに拉致してきたんじゃん。
 …待て。
 拉致してここに連れて来られてから、一体どれ位の時間が経ったんだ?
「あの、フーンさん。
 そういえば今何日何時なのですか?」
「5月18日午前10時。
 君が倒れてから半日近く経ってるな」
 勿論、今日は平日で学校がある。
 遅刻確定。
 だが、もっと重大な問題がある。
「や、やばい!
 家に何も連絡してない!」
 この物騒なご時世、何の連絡も無く我が家の子供が家に帰らなかったら、
 まず間違い無く警察に連絡を入れる。
 うわ。
 最悪だ。
 家族や警察にどうやって弁解しよう…
「安心しろ。
 君の家族には、友達の家に泊まっているからと連絡を入れておいた」
 フーンさんが僕に僕の携帯電話を手渡す。
 人の携帯勝手に使ってんじゃねえよと思ったが、
 それでも今回はその厚顔無恥さに助けられてしまったようなので、
 素直に「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べておく。


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