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念を使わせてみよう小説スレッド

291:2004/11/15(月) 02:27
 〜四話〜

「死んで貰いますぅッ!」
 しぇりーちゃんの特大チャクラムが、両側から挟み込むように僕に襲い掛かる。
 それも、もの凄いスピードで。
「おわあ!」
 生命活動への危機感から、本能的に体が回避行動を取る。
 いや、回避というよりは、情け無く尻餅をつくようにして倒れこんだ。
 その真上を特大チャクラムが通り過ぎ、逃げ遅れた髪の一房が切り落とされる。
 わーい、散髪する必要が無くなって儲けたぜ。
 って、そんな呑気な事考えている場合じゃない。
「ま、ま、ま、待って!
 しぇりーちゃん、ちょっと待って!」
 腕を突き出してしぇりーちゃんに動きを止めるよう懇願する。
 しぇりーちゃん、冗談だよね?
 これは、最近流行の悪戯か何かなんだよね?
 いやあ、流行には疎いと思っていたけど、
 まさかこんなのがナウなヤングにバカウケとは知らなかったなあ。
「問答無用ですぅ」
 可愛らしい口調のまま僕に特大チャクラムを振るってくるしぇりーちゃん。
 情け無用の二撃目。
 死神の口付けにも等しい斬撃。
「ひいぃッ!」
 尻餅をついたままの体勢から、転がるようにしてなんとかかわす。
 その真後ろで、まるで発泡スチロールのように苦も無く切り裂かれるコンクリート塀。
 どうみても、常識の通じるような威力ではない。

「避けちゃだめですよぅ、お兄さん。
 生きたまま腕とか足とか切り落とされたら痛いですよ?」
 さらっと恐ろしい事をのたまうしぇりーちゃん。
「いや、ね、しぇりーちゃん。
 そう思うんならこんな事やめようよ?
 お兄さんSMの趣味なんか無いよ?
 ノーマルプレイ専門だよ?」
「それ、セクハラです。
 警察に訴えますよ?」
 いやしぇりーちゃん、自分のやってる事棚に上げて何を言ってるんすか君は。
 この場合警察に訴えられて困るのはどっちかってーと君の方だと、お兄さんは確信するぞ?
 こうなったら俄然国家権力に訴えちゃうぞ?
「大体、何で僕が君に殺されなくちゃいけないのさ?
 まずはそこら辺から整理しようよ。 ね?」
 物騒極まりない少女に対し、必死に理性的なコミュニケーションを試みようとする僕。
 しぇりーちゃん、人間には言葉というものがあるんだから、
 それを少しでも活用してくれるとお兄さん嬉しいなあ。
「えっと、その、それは守備事務なのです。
 お話し出来ないのです、ごめんなさい」
 しぇりーちゃんがペコリと頭を下げる。
 …守備事務?
 17年間生きてきたが、初めて聞く四字熟語だ。
「…ひょっとして、守秘義務の事?」
 僕がそう指摘すると、たちまちしぇりーちゃんの顔が赤くなった。
 うわ、ひょっとして、素で間違えてた?
「…キリングユーです」
 むっすりとした表情で特大チャクラムを構え直すしぇりーちゃん。
 どうやら、怒らせてしまったようだ。
 いや、いやいや、しぇりーちゃん。
 悪いのは間違えた君だから。
 それはただの逆ギレだから。


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