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念を使わせてみよう小説スレッド
256
:
1
:2005/01/19(水) 00:37
「がッ、くぅ…!
そうか、てめえまさか…!
俺の体組織に、直接電流を流してやがるな!?」
「そう、お察しの通りだよ。
直径数ミクロンにも及ばぬ極細の金属糸。
無論こんなものではちっともダメージなんか与えられやしないが、狙いはそれじゃない。
こいつを生物の体内に侵入させ、電気を流した事による筋反応で自在に操る。
これこそが『殺人奇術』。
しかし流石は『不死身の肉体(ナインライヴス)』の超肉体だ。
蜘蛛の巣程も無い金属糸の感触を察知して、そこまで見抜いたか」
レガート・ブルーサマーズか何かか、お前は。
「俺の念はとても弱い。
とてもとてもとても弱い。
スタンガンにも及ばない電気しか生み出せない。
だけど、人を殺すにはそれで充分過ぎる」
「があッ!!」
今度は狐さんの左腕があらぬ方向に捻れる。
間接や骨格すら無視して、筋肉の力で無理矢理体を捻じ曲げているのだ。
そのまま腕に引っ張られる形で転倒する狐さん。
「諦めろ外法狐。
お前がいくら強かろうと、いくら優れた肉体を持っていようと、
体の構造が人間と同じである以上、俺の『殺人奇術』の前には無力だ」
「へッ…
ふざけた事言ってんじゃ… ぐあぁッ!!」
ゴキリ、と狐さんの腕から鈍い音が響いた。
腕の関節が破壊されたのだ。
馬鹿な。
あの狐さんが、赤子のようにあしらわれているだと!?
「…しかし確かに大した肉体強度ではあるな。
普通なら、もう既に腕を捻り切っているというのに。
正直、ここまで俺の『殺人奇術』に抵抗したのはお前が始めてだ」
弟者が感心したように狐さんを見据える。
その間にも、狐さんの腕は更に捻じ曲げられていった。
「やめろぉ!!」
僕は弟者に向かって突進した。
もう、動けるのは僕しか居ない。
少しでも、狐さんが反撃する為の時間を稼がなければ…!
「五月蝿い」
弟者は僕に目も向けずにそう言い放った。
「!!!」
刹那、僕の右足が僕の意思とは無関係に逆方向に折れ曲がる。
迸る激痛。
しまった。
既に奴の奇術に取り込まれていたのか…!
「少年!!」
狐さんが叫ぶ。
駄目だ、狐さん。
僕なんかに構わずに―――
「他人に気を回している暇があるのか?」
弟者がその一瞬の隙を逃す筈は無かった。
虚をつかれ、狐さんの左腕がそこだけ別の生き物のように跳ね上がる。
そしてその手の指がそのまま、狐さんの胸、丁度心臓のある位置に突き立てられた。
「ぐあああぁッ!!」
苦悶の叫びをあげる狐さん。
やめろ。
それだけはやめてくれ。
狐さんを、殺さないでくれ…!
「チェックメイトだ。
このまま自分の心臓を自分の手で抉り出して死ぬがいい」
弟者が冷淡な表情のまま、死刑執行の合図を告げた。
〜続く〜
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