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念を使わせてみよう小説スレッド
24
:
1
:2004/11/13(土) 01:38
「…殺したんですか?
その報酬が、そのお金なんですか?」
何を、とは僕は言わない。
狐さんも、何が、とは聞かない。
「いいや、これは違う。 これは殺しの金じゃないよ。
殺しの金なんかで、君に飯を奢ったりはしないし、
俺は金の為に殺しなんかしない」
それは本当なのか。
嘘をついているんじゃないのか。
確証なんて無い。
保証なんて無い。
なのに、僕は、何故かそれを聞いて安心した。
「…分かりました。 信じますよ、狐さん」
僕は狐さんの目を見る。
「ありがとう。 信じてくれて嬉しいよ、少年」
狐さんが真っ直ぐに僕の目を見つめ返した。
…信じて、いいんですよね、狐さん。
あなたは、金の為に人を躊躇無く殺せるような人でなしじゃないんですよね。
「さて、こんなもんか。
言っておくが、今のはほんの一例に過ぎないからな。
念能力者でも真っ当な暮らしを送っている奴なんて幾らでもいる。
今挙げたのは、悪い見本ってやつだ。
なるべくなら、こんな世界に踏み込むなよ」
狐さんがそう言って微笑んだ。
まるで、我が子を見る母のように。
「お待たせしましたー」
丁度話に一区切りがついた所で、ウエイトレスさんが注文した食事を運んで来た。
カレーライスにサンドイッチにハンバーグに… そのいずれもが狐さん一人によるものだ。
実際にこうして注文したものを目の前にすると壮観である。
本当に、狐さんといえどこれだけの量を食べきれるのか?
「お、来た来た。
それじゃあ少年、難しいお話は一旦中止だ。
こっからは楽しい話しながら飯にしようぜ」
狐さんが待ちかねたとばかりに箸に手を伸ばした。
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