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念を使わせてみよう小説スレッド

2391:2005/01/14(金) 00:52

「…てか、ここ何か寒いな」
 僕の怒りなど一切無視して、狐さんが腕を擦り合わせた。
 確かに、もう7月の終盤だというのに、ここは少し肌寒い。
 上着の一枚でも持ってくればよかった。
「まあ、ここは自殺の名所だからな。
 死者の霊気が漂ってんじゃねえの?
 お化けが出たっておかしくなさそうだし」
 ギコが口を開く。
「何言ってんだか。
 幽霊なんて非現実的なものがいる訳無いだろ?
 ね、狐さん」
 僕は笑止とばかりにギコの発言を否定しつつ、狐さんに話を振った。
 というか、幽霊なんかより人間の方が恐いっつーの。
「…あ、ああ!
 当ったり前だろ!
 幽霊なんて居るわきゃねーって!!」
 何故かわざとらしい大声で答える狐さん。
 あの、まさか、ひょっとして…
「…姉御、まさかお化けが恐いのか?」
 信じられないといった顔つきで、ギコが狐さんに訊ねる。
 僕も、多分ギコと同じような顔をしていた事だろう。
「ん、んな訳ねえだろうが!
 俺を誰だと思ってやがる!
 お化けだの幽霊だのなんざ、俺の念で地ょちょいのちょいっと…」
「あ!
 後ろにお化けが!!」
 ギコが狐さんの後ろを指差して叫んだ。
「きゃあああああああああああああああ!!」
 絶叫しながら、近くに居た僕に抱きついてくる狐さん。
 おい。
 今、何つった。
 きゃあ?
 あの狐さんが、「きゃあ」っつったのか!?
「おいおいおい、マジかよ…」
 ギコが呟く。
 驚愕する僕を含む一同。
 信じられない。
 あの狐さんにも、弱点があったなんて…!
「う、嘘ついたな!?
 ギコ、てめえどうなるか分かって…」
「あ!
 今度こそ本当にお化けがいる!」
「きゃあああ!!」
 狐さんが更に強く僕にしがみついた。
 狐さんの僅かばかりの胸の膨らみが、僕の体に押し付けられる。
 ギコ、グッジョブ。
 さっきの失言はこれでチャラにしてや―――

「!!!!!」
 いきなり、狐さんがもんどりうって倒れた。
 遅れて、遠くから銃声が聞こえてくる。
 銃弾が音速を超えている証拠だ。
 狙撃!?
 しまった、長居し過ぎたのか!


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