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念を使わせてみよう小説スレッド
239
:
1
:2005/01/14(金) 00:52
「…てか、ここ何か寒いな」
僕の怒りなど一切無視して、狐さんが腕を擦り合わせた。
確かに、もう7月の終盤だというのに、ここは少し肌寒い。
上着の一枚でも持ってくればよかった。
「まあ、ここは自殺の名所だからな。
死者の霊気が漂ってんじゃねえの?
お化けが出たっておかしくなさそうだし」
ギコが口を開く。
「何言ってんだか。
幽霊なんて非現実的なものがいる訳無いだろ?
ね、狐さん」
僕は笑止とばかりにギコの発言を否定しつつ、狐さんに話を振った。
というか、幽霊なんかより人間の方が恐いっつーの。
「…あ、ああ!
当ったり前だろ!
幽霊なんて居るわきゃねーって!!」
何故かわざとらしい大声で答える狐さん。
あの、まさか、ひょっとして…
「…姉御、まさかお化けが恐いのか?」
信じられないといった顔つきで、ギコが狐さんに訊ねる。
僕も、多分ギコと同じような顔をしていた事だろう。
「ん、んな訳ねえだろうが!
俺を誰だと思ってやがる!
お化けだの幽霊だのなんざ、俺の念で地ょちょいのちょいっと…」
「あ!
後ろにお化けが!!」
ギコが狐さんの後ろを指差して叫んだ。
「きゃあああああああああああああああ!!」
絶叫しながら、近くに居た僕に抱きついてくる狐さん。
おい。
今、何つった。
きゃあ?
あの狐さんが、「きゃあ」っつったのか!?
「おいおいおい、マジかよ…」
ギコが呟く。
驚愕する僕を含む一同。
信じられない。
あの狐さんにも、弱点があったなんて…!
「う、嘘ついたな!?
ギコ、てめえどうなるか分かって…」
「あ!
今度こそ本当にお化けがいる!」
「きゃあああ!!」
狐さんが更に強く僕にしがみついた。
狐さんの僅かばかりの胸の膨らみが、僕の体に押し付けられる。
ギコ、グッジョブ。
さっきの失言はこれでチャラにしてや―――
「!!!!!」
いきなり、狐さんがもんどりうって倒れた。
遅れて、遠くから銃声が聞こえてくる。
銃弾が音速を超えている証拠だ。
狙撃!?
しまった、長居し過ぎたのか!
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