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念を使わせてみよう小説スレッド

2351:2005/01/14(金) 00:49

「そしてあいつ… いや、あいつらは、
 その『妖滅』の中でも選りすぐりを集めた、
 『兇人絶技団(サーカス)』っつー際物揃いさ。
 正直、この俺でも確実に勝てるとは断言出来ない」
 狐さんをして、常勝出来ないと言わせしめるとは、どんな化物だというのだ。
 いや、それよりも。
 あいつらという事は、他にもレモナさん級の化物が何人かここに来ているのか!?
「『小波(キリングパルス)』、『殺人技術(ジェノサイダー)』、
 『殺人奇術(マントラップ)』、『一騎当千(コープスダンス)』…
 こいつら4人が『兇人絶技団』の構成要因さ。
 たった4人だが、その力は一個大隊にも匹敵する。
 上手くすれば、そいつらだけで戦争だって出来るだろうぜ」
 4人…
 そのたった4人が、まるで4000人のような重さを持って僕の耳に響いた。
「で、でも、狐さんはさっきのレモナさんと互角以上に戦えてましたよね!?」
「まあね。
 あのまま肉弾戦を続ければ、俺が勝っただろうよ。
 他の奴らにも、接近戦で引けを取る気は無い。
 けどな少年、それはあくまで正面からの肉弾戦に限って言えばの話だ」
 そうだ。
 これはルールのある試合じゃないのだ。
 不意打ち、闇討ち、飛び道具、人質、爆発物、罠、多人数での袋叩き、
 それらを相手が使わないなんて保証は無い。
 と言うより、間違い無く使ってくるだろう。
 少なくとも、僕なら使う。
「な、ならどうして、そんなに危険なのが分かってたのに、
 こんな所に来たんですか!?」
 僕は最も気にかかっていた疑問を狐さんに訊ねた。
「言うまでも無いだろ。
 君を助ける為だ。
 君は、俺の友達だろ?」
 当然のように、狐さんは言い切った。
「しかし君もすげえ運がいいな。
 半年も経たない間に、『禍つ名』全部の使い手と遭遇するなんて」
 狐さんは笑うが、どっちかっていうと運が悪いんじゃないか、それ?
「…それに、君がここに来る事になった原因は俺だしな。
 ごめんな、少年。
 この前といい、俺は、君に迷惑をかけてばっかりで…」
「そんな。
 それは狐さんの所為なんかじゃ―――」
 本当の原因は、僕にあるというのに。


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