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念を使わせてみよう小説スレッド
229
:
1
:2005/01/11(火) 23:08
「ははッ…!」
先に体勢を立て直したのは狐さんの方だった。
口から流れる血を拭き取りもせずに、修羅の如き笑みを浮かべる。
「流石は流石。
『禍つ名』の一位を張るだけの事はあるぜ、妖滅零母那(あやめ れもな)。
正直、ここまでとは思わなかったよ」
どこか楽しそうに、狐さんはそう言った。
「…あなたこそ噂通りね、外法狐(げほう きつね)。
あなたとだけは敵対するなというのが、
裏社会での暗黙のルールとなっている理由がよく分かったわ」
間を置かず、レモナさんが立ち上がって臨戦態勢を整える。
狐さんの蹴りを喰らって、まだ戦えるとは。
一体どういう肉体構造をしているんだ?
「んで、どうするよ、妖滅零母那。
悪いが、今のでお前さんの能力は大体把握した。
二度目は喰らわないぜ」
口の中の血を吐き捨てて、狐さんは告げる。
「最後の警告だ。
見逃せ。
そうすりゃ、こんな一文にもならねえ殺し合いなんかしなくて済む。
このまま続ければ、どっちがくたばるにしろ、
どちらも只では済まないって事ぐらいは分かるよな?」
ペキペキと拳を鳴らす狐さん。
仕掛けるつもりならば、こちらも応ずるという気で満々のようだ。
「随分甘く見られたものね。
アタシの念が、あれだけしか能が無いとでも?
悪いけど、そう思っているなら1分後に倒れているのはあなたの方よ」
はったりでも何でもなく、確かな自信に基づいた表情で、
レモナさんは狐さんを見据えた。
隠し札はまだまだ残っているという事か。
「…あるいはそうかもな。
だが、状況をちゃんと把握してるか?
こっちは2人掛かりだぜ」
「はッ。
そこの坊やが、戦力になるとでも?」
「いいや、違うさ。
戦うのは…」
狐さんがレモナさんの後ろに視線を投げかける。
「そこの坊主だ」
「―――!!」
レモナさんが驚愕に表情を歪める。
無理も無い。
何故ならそこには、さっき倒したばかりの筈のギコが立ち上がっていたのだから。
「あ――― ぐゥ―――、がはッ…!」
体をガクガクと揺らし、穴という穴から血を流しながらも、
ギコは確たる戦う意思を持ってその場に立っていた。
馬鹿な。
どうみても、致命傷級のダメージを受けていたというのに…!
「どうするよ、『小波(キリングパルス)』。
『外法』二人を向こうに回して、心ゆくまで殺しあってみるかい?」
狐さんがレモナさんににじり寄る。
「くッ…!」
レモナさんの決断と実行は迅速だった。
悔しげな顔をして、すぐさまその場から離脱する。
その余りに見事な引き際に、追いかけようという気すら起こらない。
尤も、重症人であるギコをほったらかしてレモナさんを追うなど出来ないのだが。
それまで見越した上での、逃亡だったのだろう。
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