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念を使わせてみよう小説スレッド

2161:2005/01/07(金) 18:43



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 『新人潰し』は音も立てずにタカラギコ達に忍び寄っていく。
 目測では凡そあと100メートルといったところか。
 さて、刀を持った少年とその横の少年、先にどちらを狙うかだが…
 それはまあ考えるまでも無いだろう。
 横の少年を狙えば確実に殺せるだろうが、それだと居場所を刀を持った少年に気づかれる事になる。
 矢張り、ここは手強い方を先に始末しておくべきか。
 隣の木偶の棒など、後でどうとでもなる。
 しかし―――
 随分とまあ稚拙な罠を張り巡らしたものだ。
 稚拙も稚拙、不様にも程がある。
 こんな罠でどうにか出来ると思われるとは、自分も甘く見られたものだ。
 こんな幼稚な罠、子供ですら引っかからない。
「……」
 罠を掻い潜りながら、『新人潰し』は更に距離を詰める。
 あと50メートルと少し。
 刀を持った少年が立ち上がり、構えを取った。
 どうやら、気取られたようである。
 気配は消している筈なのに、流石なものだ。
 だが、明確な位置までは把握していまい。
 もしこちらの居場所が分かるなら、とっくに攻撃を仕掛けて来ている。
 それが無いという事は、向こうが分かっているのは近くまで来ているという事だけ。
 ならば、何の問題も無い。
「……」
 『新人潰し』はナイフを逆手に構えた。
 あと20メートル。
 もう少しだ。
 このまま喉を掻き切って―――
「―――!?」
 そこで、『新人潰し』は違和感を感じた。
 待て。
 あそこまでの手練が、無為にこんな稚拙な罠を仕掛けるだろうか。
 こんな、簡単に避けれそうな罠を…
 ……!
 違う。
 まさか、奴の本当の狙いは―――!
「そこだあああああああああああああ!!」
 刀を持った少年が、一直線にこちらに向かって駆け出して来た。


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