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念を使わせてみよう小説スレッド
214
:
1
:2005/01/05(水) 23:00
「…え?」
気がついた時には、青年は自分の頭に銃の照準を合わせていた。
そのまま青年の意思とは無関係に銃を持つ手の人差し指が動き、連続で銃を発砲する。
頭を爆散させながら絶命する青年。
傍から見れば、自殺に見えた事だろう。
「―――な!?」
驚愕するかおりん。
その直後、彼女の首が驚いた顔のまま360°回転する。
ベキゴキメキ。
頚骨の破壊される音と共に、かおりんの首は一気に捻れていく。
捻れる、捻れる、捻れる。
捻れは骨を破壊するだけではまだ収まらず、ついには肉すら捻じりきられていき、
かおりんの頭部が胴体から捻じりきられる事でようやく捻れは止まった。
「悪いな。
これも仕事なんでね。
しかし、流石だよな俺」
何ら感慨のこもらぬ言葉をできたてほやほやの死体に投げかけて、
フーン顔の8頭身、妖滅狭州我(あやめ さすが)は静かにその場を去るのだった。
@ @ @
『新人潰し』は、標的を探して樹海の中を彷徨っていた。
「……」
それにしても計算外だった。
あの少年が、あそこまでやるとは。
まさか姿を消した自分に、一太刀浴びせてくるとは…
「……」
少年の刀に斬られた腕の傷口をさする。
あの少年、只者ではない。
技こそ雑ではあるが―――
あの殺気、闇の世界の住人のそれである。
全く、とんだ新人が紛れ込んだものだ。
これ以上付け狙うのは危険かもしれないが…
しかし、逆を言えば久し振りの強敵でもある。
弱い新人を狩り殺すのにも飽きてきたし、たまには少し無理をするのも悪くはないか。
それに素質の面ならともかく、今ならまだ経験の差で自分の方が上だ。
将来、奴らが自分の障害にならないとも限らないし、
矢張りここで始末しておくのが正解だろう。
なあに、案ずる事は無い。
あらゆる色彩を表現する事が出来るこの能力、
『虹色の顔料(カラフルクレヨン)』で周りの風景と同化したこの明細を、見破れる訳が無い。
せいぜい、気配で近くに居るというのを感知するのが関の山だ。
故に、自分が敗北する可能性は決して無いと思っていただこう。
「くくく…」
思わず、含み笑いが漏れる。
さあて、奴らはどこだ?
どこだ?
どこだ?
…居た!
「―――――」
絶を展開し、念の気配を消す。
『新人潰し』の前方200メートル先の視界には、
はっきりとギコとタカラギコの姿が捉えられていた。
〜続く〜
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