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念を使わせてみよう小説スレッド
20
:
1
:2004/11/13(土) 01:36
「う、う、う、うわあああ!?」
僕の内側から、何かが溢れ出した。
見ると、狐さんと同じようなもやが僕の体全体からも湧き出ている。
何だ。
これは、何だ。
僕は一体、何をされたんだ!?
「っと、やべ」
狐さんが慌てた声をあげ、右手にかかるもやが更に大きくなる。
押さえ込まれるような感覚。
すると、僕の中からはちきれそうな程溢れ出していたもやもかなり収まった。
「お客様、どうなされました!?」
僕の叫び声に気づいたウエイトレスさんが慌てて僕達に駆けつけて来る。
「ああ、何でも無いよ。
こいつには持病の癪があってね、それさ。 驚かせてすまない」
信じられないくらい丁寧な態度で頭を下げる狐さん。
てか、礼儀を知ってるなら僕にも少しは気を使え。
「そ、そうですか」
訝しがりながらも、ウエイトレスはその場を去って行った。
どうやら、大事にはならなかったらしい。
「な、何なんですか、今のは!?」
僕は掴みかからんばかりの勢いで狐さんに尋ねた。
先程より大分程度は小さくなったといえど、僕の体からはまだ微量に何かが溢れている。
こいつ、本当に碌な事しないなあ。
「悪い悪い。
まさか、君がここまで素質があるとは思わなかったからさ。
俺も驚いちまったよ。
ま、心配すんな。 ちゃんと俺が『押さえ込んでおいた』からさ」
悪びれもせずに狐さんが言う。
「ま、大分落ち着いたろ?
それじゃあここからがお楽しみだ」
おもむろに、狐さんが一枚の葉っぱを取り出してお冷やの上に浮かべた。
「あの、狐さん。 あなたの故郷では水を飲む時に葉っぱを浮かべる風習があるのですか?」
「んな訳あるかよ。 いいからそのままコップの淵に手を当ててみろ」
何を言ってるんだこの人は、と思ったが、逆らうと恐いので言う通りにコップに手を触れてみる。
…何も起こらない。
「あの、狐さん。 これは一体どこの国の祭りで?」
こんな事をさせる狐さんの意図が分からない。
こんなんで、何が分かるというのだ?
「見かけに反応は無し、か。 それなら…」
狐さんがお冷やに指を突っ込み、ついた水を舌先で舐める。
「水の味にも変化無し。
つまり、気(オーラ)は確かに水に流れている筈なのに、何の変化も起こっていない。
…はッ、こいつは本当に傑作だ。 よりによって『特質系』か」
特質…系?
何だ、それは?
何の話だ?
「ん? ああ、説明が要るよな。
今のは水見式っつって、個人個人の持つ念の性質ってのを識別する為の儀式さ」
念?性質?
助けて下さい。この人の言ってる事の意味が分かりません。
「まずは念の説明からした方がいいな。
いいかい、少年。 念ってのは、俺達生き物の持つ潜在的な能力の一つさ。
気孔とかの類を想像してもらえば分かり易いか」
気孔?
よく漫画やゲームに出てくるあれか?
波動拳とかタイガーバズーカーとかのあれなのか?
「で、その念というやつにも勿論個人によって個性や得手不得手がある。
その個性ってのは、大雑把に分けると六種類になるのさ。
例えば、ものの持つ働きや強さを強くする『強化系』。
念の元となる気の性質を変える『変化形』。
気を飛ばす『放出系』。
物質や生物を操る『操作系』。
気を物質化する『具現化系』。
そして最後に、それらどれにも属さない『特質系』だ」
狐さんの説明は続く。
「そして、それらの系統のどれに属するかを見極める為に使われるのが、さっきも言った水見式だ。
気をコップとかに注いだ水とその上に浮かべた葉っぱとかに流す事で、
それによって起こった変化を元に気の特性を判断するのさ。
具体的に言うと、『強化系』なら水が増えてコップから溢れる。
『変化系』なら水の性質、例えば味とかが変わる。
『放出系』なら水の色が変わる。
『操作系』なら水に浮いた葉っぱが動く。
『具現化系』ならコップの中に不純物が生まれる。
『特質系』は、上に挙げた奴以外の事が起きる。
お前の場合、何も起こらないという現象がそれな訳だ」
ああ、そうか。
だから狐さんは僕の事を『特質系』と言ったのか。
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