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念を使わせてみよう小説スレッド
199
:
1
:2005/01/02(日) 00:10
「一人でお花畑に行くなっつーの」
考え込む僕に、ギコが声を掛けて現実に引き戻す。
「ああ、すまない…
でももしかしたら、ここで引き返した方がいいのかもしれない。
何か、凄く嫌な予感がする」
漠然とした、しかし必ず『何か』が起きる事だけは確実な、予感。
「ここまで来て何言ってんだよ。
心配すんなって。
ハンター試験で何が起こるんだとしても、
死ぬ前にギブアップすりゃいい話だ。
向こうだって、なるべく人死には出したくねえだろうからな」
ギコが笑う。
僕は、笑えなかった。
まあでも、今更心配してた所でどうにかなる話でもないか。
最悪の場合でも、ギコの言う通りギブアップをすればいいんだし。
用心するには越した事は無いだろうが、
無闇矢鱈に不安がってても物事は快方には向かわないだろう。
なので、気にするのはここで終了する事にしておく。
「そーいやーさあ」
ギコが話題を変えた。
「お前、彼女いるとか言ってたよな」
「うん。 それがどうした?」
「お前年上好きって言ってたろ。
やっぱ彼女も年上なの?」
「そうだけど」
「そいつ幾つ?」
「25歳って言ってた」
「お前は?」
「16」
「お前それ、9も上じゃねえか!
そんなババアのどこがいいんだ!?」
狐さんが聞いてたら確実に殺されるであろう台詞を吐くギコ。
「でも来月の12日で僕の誕生日が来るから、
そうなったら8歳差になる」
「それでも相当な年齢差だろ。
俺には信じられねえな。
お前も男なら女子中学生とかを好きになるべきだぞ?」
余計なお世話だ。
未成年強制猥褻罪で極刑になっとけ、この犯罪者予備軍め。
「で、どうなのよ」
ギコが訊ねる。
「どうなの、ってどういう意味だよ?」
「そいつとはどこまで行った訳かって聞いてんだよ?
A?B?C?」
ギコが興味津々といった風に目を輝かせる。
「愚問もいい所だね
もう夜になったら凄いよ。
口に出しては言えないようなプレイをバンバンだよバンバン」
嘘をついた。
本当はろくに手すら握っていない。
「ちっくしょ〜!
羨ましいなあ、おい!
殺す! お前絶対近いうちに殺す!」
ギコが悔しがる。
ざまあみろ。
でもギコが悔しがったところで、僕と狐さんの関係がより親密になる訳でもない。
そんな虚しさが、僕の胸を去来した。
あ、窓から富士山が見える。
凄いなあ。
大きいなあ。
もうどうでもいいや
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