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念を使わせてみよう小説スレッド
195
:
1
:2004/12/31(金) 00:33
「そうだ!」
ギコがポンと手を叩いた。
「どうしたんだ。
何かいい案でも思いついたのか?」
「誰か他の人に聞いてみようぜ」
あっけらかんと、ギコは言った。
「あのな…
そんな都合よくこの写真の場所を知ってる人が居る訳無いだろう」
「だけど、どうせこのままじゃ手詰まりには変わりねえ。
だったら、少しでも確率のある方法を試してみるしかねえだろ」
そうは言っても、そんな確率100000分の1も無いと思うぞ。
「つー訳で…」
ギコが僕の肩に手を置く。
「…何だよ」
「後は任せた」
「任せた、って、君が訊ねるんじゃないのか!?」
「いや、ほら、俺って人見知りだし」
「うるせえ」
こいつ、言いだしっぺの癖に自分で何もしやがらないつもりか。
「そうむくれるなよ。
こういうのはお前の方が得意そうだからさー。
人助けと思っていっちょ頼むわ」
次こいつがピンチになる事があっても、僕はものすごい勢いで無視しよう。
で、見殺しにしよう。
僕がするのは、死んだ後こいつを土に埋めるくらいだ。
「しょうがないなあ…」
しかし、このまま何もしないという訳にもいかない。
非常に癪ではあるが、僕はこの写真について誰かに訊ねる事にした。
けど、誰がいいかな…
「あの、すみません」
迷った末、僕は図書館の司書らしき男性に聞いてみる事にした。
「マンドクセ」
司書の男性は露骨に迷惑そうな顔をしやがった。
ネームプレートのは鬱山毒男(うつやま どくお)と書かれてある。
何か、毎晩隣の部屋のギシギシアンアンという音に悩まされてそうな、そんな顔だ。
「この写真の風景について、何かご存知ないですか?」
僕は男性の前に写真を差し出した。
「マンドクセ…」
嫌々といった感じに、男性が写真を見る。
「……!」
と、男性の表情が一変した。
まるで、思い出したくないものを思い出してしまったような、そんな顔だ。
「何か、心当たりがあるんですか?」
僕はおずおずと訊ねた。
「…知ってるも何も、この前ここに行って来たばっかだよ」
男性は重苦しい声で答える。
「!?
そうなんですか!?
どこなんです、教えて下さい!」
思わず、声を荒げてしまう。
「…富士山樹海の、入り口さ。
見間違える筈も無い。
この茶色の看板は、間違いなく樹海の入り口に立ててある自殺防止の看板だ」
へえ、そうだったのか。
「そうなんですか。
でも、どうしてあなたはそんな所に行ったんです…」
そこで、僕は慌てて口を押さえた。
富士山樹海。
入ったら二度と出て来れない魔境。
自殺の名所。
そんな所へ行く理由といったら、もう二つしかない。
単なる話のネタの為の旅行か、あるいは…
「…生きるの、マンドクセ」
男性は僕まで底なし沼に沈んでしまいそうな程重い溜息をついた。
やばい。
こっから先は、聞かない方がいい。
「あ、ありがとうございました〜…」
僕は逃げるように男性の前から立ち去った。
危ねえ危ねえ。
もう少しで、僕まで欝になりそうな身の上話を聞いてしまう所だった。
でも、これではっきりした。
この写真が写された場所は、富士山樹海の入り口。
急いで、そこに行かなければ。
もしかしたら、いいやきっと、他の人もとっくに場所を割り出しているだろう。
「ギコ!
写真の場所が分かったぞ!」
僕は早足でギコの所へと駆けるのであった。
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