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念を使わせてみよう小説スレッド

1861:2004/12/26(日) 22:55

「ふざけんな!
 俺達は運動会しにここまで来たんじゃねえぞ!」
「そーだそーだー!」
 当然ながら会場のあちこちから野次があがる。
 僕も、国会よろしく暴言の一つでも飛ばしたい気分だ。
「文句がある方は、どうぞ遠慮無く帰って下さ〜〜〜い」
 その言葉に、その場の全員が黙りこくる。
 ハンター試験を棒に振ってまで、試験官に歯向かう馬鹿はいないらしい。
「んじゃ、静かになったところで説明を続けますね〜。
 ルールは簡単。
 二次試験の合格条件は、2時間以内に30人組で長縄跳びを連続で500回成功させる事で〜〜〜す!
 合格者に上限はありませんが、達成した組がなければそこで今年は全員不合格で〜〜〜す」
 何人でも合格する可能性もあるが、逆を言えば何人でも失格する可能性もあるという事。
 つまりは、オールオアナッシングというやつか。
 でも、ここに居る人は皆、運動神経の良さそうな人ばっかりだ。
 いくら何でも、長縄跳びというのは簡単過ぎるのではないだろうか?
「それでは、二次試験開始で〜〜〜す!」
 かおりんが開始の合図である笛を吹く。
 同時に、会場の上の方の電光掲示板に残り時間を表す数字が映し出された。
 残り、1時間59分52秒。
「ぐずぐずすんな、すぐに始めるぞ!」
「急げ!」
 受験者が全員、さっそく長縄跳びを開始する。
「おい、ぼさっとしてんなよ。
 俺達も始めるぞ!?」
 ギコが僕の袖を引っ張った。
「じゃあ、俺とこいつがロープを回す」
 僕のグループの男性二人が、縄を回す役を買って出た。
 特に反対する理由も無いので、皆がそれに従う。
「いくぞ、せーっの!」
 男がロープを回し始める。
 それに合わせて跳躍を始める僕達。
 大の大人が、皆で揃って長縄跳び。
 傍から見れば、とてもシュールな光景だろう。
「1!2!3!4!5!」
 数を数えながら跳躍を続ける。
 6回、7回、8回、9回…
「!!」
 10回目を跳ぼうとした時、ロープが誰かの足に引っかかった。
 これで、もう一度1からやりなおしである。
「ドンマイ!
 もう一度だ!」
 ロープを回していた人が声を掛け、めげずに再チャレンジを試みる。
「7!8!9… !!」
 またもや、10回目直前で失敗。
 嘘だろう?
 僕はともかく、これだけ身体能力の高そうな人達が集まって、
 どうしてこんなに早く失敗するんだ!?
「はッ、成る程ね」
 ギコが、納得したように呟いた。
「何とまあ意地の悪い試験を思いつくもんだ。
 下手すりゃ、ここで全員不合格になるかもな…」
 駆る口を叩くギコの目は、笑っていなかった。


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