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念を使わせてみよう小説スレッド

1851:2004/12/26(日) 22:55

 ぞくり。
 体を駆け抜ける不安。
 もし、狐さんとこいつが出会ったら?
 狐さんは、こいつを選ぶのではないだろうか。
 いや、きっと選ぶ。
 だって、僕は、こいつの、代用品でしか、ないのだから。
 本物の、代わりにしか、過ぎないのだから。
 だから狐さんは、僕でなくギコを選ぶ。
 偽物は、どこまでいっても偽物――――――――


 ――――――――なら、本物(オリジナル)を殺せばいい。


 ――――――――!
 何だ。
 今、僕は何を考えた。
 違う。
 僕は、こいつを、ギコを殺したいなんて思っていない。

 ニセモノガホンモノニナリカワルニハ、
 ホンモノヲケスシカナインダゾ?

 違う。
 僕は、
 僕は―――

「おい、どうした?
 顔色悪いぞ?」
 ギコのその声に、僕は反射的に叫び声をあげそうになった。
「…何でもないよ」
 何て卑劣な奴なんだ、僕は。
 ギコは心から僕を友達と言ってくれたのに、
 僕は今、一瞬でもこいつを殺そうと考えてしまっていた。
「皆さ〜〜〜ん!
 ご静聴願いま〜〜〜す!」
 底抜けに明るい声が、会場に響く。
 今回ばかりは、あの脳足りんのハイテンションに救われた気分だ。
「それでは、只今より二次試験に移りたいと思います!
 ではまず、近い人どうしで30人ずつのグループを作って下さい」
 僅かにざわめきが起こったが、周りの人達がかおりんの言うままグループに分かれていく。
 僕達も、近くに居た人と一緒になって30人の組を作った。
「では今から係の者がとある物を渡すので、
 グループにつき一つずつ受け取って下さ〜〜い!」
 と、どこからともなく黒服連中が現れ、それぞれのグループにロープみたいな物を手渡していった。
 いや、あれはロープみたいなものじゃなくて、ロープそのものだ。
「受け取りましたか?
 受け取りましたね。
 では、今から二次試験のルールを説明しま〜〜〜す、ブイブイ!」
 ブイブイは余計だ。
「二次試験の内容は何と!
 長縄跳びで〜〜〜〜〜〜〜〜す!」
 その時、会場の空気が凍りつくのが手に取るように分かった。
 はあ!?
 長縄跳び!?
 どこぞの小学校のお遊戯会なんだ、それは!?
 そんなものが二次試験の内容なのか!?


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