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念を使わせてみよう小説スレッド
185
:
1
:2004/12/26(日) 22:55
ぞくり。
体を駆け抜ける不安。
もし、狐さんとこいつが出会ったら?
狐さんは、こいつを選ぶのではないだろうか。
いや、きっと選ぶ。
だって、僕は、こいつの、代用品でしか、ないのだから。
本物の、代わりにしか、過ぎないのだから。
だから狐さんは、僕でなくギコを選ぶ。
偽物は、どこまでいっても偽物――――――――
――――――――なら、本物(オリジナル)を殺せばいい。
――――――――!
何だ。
今、僕は何を考えた。
違う。
僕は、こいつを、ギコを殺したいなんて思っていない。
ニセモノガホンモノニナリカワルニハ、
ホンモノヲケスシカナインダゾ?
違う。
僕は、
僕は―――
「おい、どうした?
顔色悪いぞ?」
ギコのその声に、僕は反射的に叫び声をあげそうになった。
「…何でもないよ」
何て卑劣な奴なんだ、僕は。
ギコは心から僕を友達と言ってくれたのに、
僕は今、一瞬でもこいつを殺そうと考えてしまっていた。
「皆さ〜〜〜ん!
ご静聴願いま〜〜〜す!」
底抜けに明るい声が、会場に響く。
今回ばかりは、あの脳足りんのハイテンションに救われた気分だ。
「それでは、只今より二次試験に移りたいと思います!
ではまず、近い人どうしで30人ずつのグループを作って下さい」
僅かにざわめきが起こったが、周りの人達がかおりんの言うままグループに分かれていく。
僕達も、近くに居た人と一緒になって30人の組を作った。
「では今から係の者がとある物を渡すので、
グループにつき一つずつ受け取って下さ〜〜い!」
と、どこからともなく黒服連中が現れ、それぞれのグループにロープみたいな物を手渡していった。
いや、あれはロープみたいなものじゃなくて、ロープそのものだ。
「受け取りましたか?
受け取りましたね。
では、今から二次試験のルールを説明しま〜〜〜す、ブイブイ!」
ブイブイは余計だ。
「二次試験の内容は何と!
長縄跳びで〜〜〜〜〜〜〜〜す!」
その時、会場の空気が凍りつくのが手に取るように分かった。
はあ!?
長縄跳び!?
どこぞの小学校のお遊戯会なんだ、それは!?
そんなものが二次試験の内容なのか!?
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