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念を使わせてみよう小説スレッド
18
:
1
:2004/11/13(土) 01:35
「よう。 来たか、少年」
昨日僕の財布の中身が盛大につぎ込まれたUFOキャッチャーを背に、狐さんがシニカルに笑った。
…来てしまった。
僕はどうしてここに居るのだろう。
僕はどうしてここに来てしまったのだろう。
あれだけ、この人と関わり合いになるのは止そうと思っていたのに。
「どうしてここに来てしまったのか、って顔だな。
何、難しく考える事は無い。
少年。 君は、昨日のあれに関わってしまった時点で、答えが決まってたんだ。
君の細胞が、君の存在が、ここに来る事を選んだのさ。
言っておくがこれは運命論じゃないぜ。
『君がここに来た』。
これは運命でも何でも無く、君が君の意思で選んだ事だ。
意識的か無意識的かは別としてね」
僕が、選んだ…?
…いや、それはそうなのだろう。
下校途中、僕はいつでも引き返す事は出来た。それは簡単な事だった。
だが、それをしなかった。
それはつまり、確実に僕が選んだという事なのだろう。
「しっかしまあ、本当今の世の中って髪染めてる奴が多いよな。
ファッションだか何だか知らないが、自分の持って生まれたものにどうして手を加えるのかね。
その点、君は自毛のままのようだな。 感心感心」
どうやら、狐さんは結構頭が固いようだ。
「…そういう狐さんの髪はどうなんです?」
「ああ、こりゃ生まれついての白髪だよ。 格好いいだろ?」
「はあ、まあ」と生返事で答える僕。
「ま、ここで立ち話も何だし、場所を移そうか。
一緒に茶でもしばこうぜ、少年。」
有無を言わさず狐さんが僕の腕を引っ張る。
強引だ。この人本当に強引だ。この人に他人の話を聞くという概念は無いのだろうか。
ほぼ拉致も同然に、僕は近くの喫茶店へと連れ込まれる。
「何名様ですかー?」
「お二人様で」
ウエイトレスに指でVの字を作って見せる狐さん。
あんたこっちから言う時には『お』も『様』もつけねーぞ、普通は。
「よーいしょっと」
狐さんが案内された席へどっかりと腰を下ろす。
本当にいっつも態度でかいひとだな、この人。
「では聞かせてましょうか。
僕に教えてくれる事って、一体何なんですか?」
お冷やを渡しに来たウエイトレスさんが向こうに行ったのを見計らって、僕は狐さんに訊ねた。
「まあそう急ぐなよ、少年。
武士も食わねば何とやら、まずは飯にするとしようぜ」
狐さんがパラパラとメニューをめくる。
待て。
確か昨日、UFOキャッチャーの金を僕にせびる程この人は金が無かった筈だ。
と、いう事は…
「狐さん、ところで食事の代金はどなたが払うので?」
「え? 奢ってくれるんじゃないのか?」
……。
「帰る帰る帰ります帰れば帰る時!
帰らせて貰います僕は実家に帰らせて貰います!」
畜生。
やっぱりか。
来るんじゃなかった。
「えー、ター坊のケチー」
「人を変な仇名で呼ばないで下さい!
大体僕は昨日あなたがUFOキャッチャーをしたおかげで、一文無しなんですよ!?」
「お金が無ければ代金を払わなければいいじゃない」
「あんたそれ食い逃げじゃねえかよ!」
よくもまあヌケヌケと。
殺すぞ。
無理だけど。
「冗談だって。 いくら俺でもそこまであつかましくないよ。
昨日の礼も兼ねて奢ってやる」
「奢ってやるって…
あなた昨日お金持ってないって言ってたじゃないですか」
「昨日は昨日、今日は今日さ」
狐さんが懐から茶色い封筒を取り出した。かなりの厚みがある。
やっぱり中身って…
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