[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
念を使わせてみよう小説スレッド
148
:
1
:2004/12/08(水) 02:40
〜二十六話〜
僕は仰向けになって倒れていた。
鼻血が出ているのか、鼻から息が出来なくて苦しい。
頭がガンガンする。
吐き気が止まらない。
手足が無くなったように動かない。
僕、どうしてこうなってるんだっけ?
そうだ、確か一人で『冥界の支配者』の所までやってきて、戦って、それで…
「せーー、のお」
『冥界の支配者』が、笑みを浮かべながら大きくハンマーを振りかぶる。
「!!!」
左足の太ももに、太い杭をハンマーで打ち込まれた。
ああ、そうだ。
思い出してきた。
結局『冥界の支配者』には手も足も出なくって、それで無様にも負けちゃったんだ。
それで、今拷問を受けている所だったんだ。
「もういっちょお」
「!!!」
もう一度杭にハンマーが叩きつけられ、杭が足に更に深々と突き刺さる。
悲鳴は上げない。
悲鳴を上げたところで『冥界の支配者』を喜ばせるだけだし、
偽物の心と体だから本物の痛みなど感じはしない。
「…いや、本当に我慢強い人だ。
私が言うのもなんですが、尊敬すらしてしまいますよ」
言いながら、『冥界の支配者』はさらに深く杭を打ち込んだ。
痛くはない。
こんな痛み、家族やしぇりーちゃんのものに比べたら、屁みたいなものだ。
「さて、いつまでも同じ事を繰り返すのも芸がありませんしね…」
『冥界の支配者』が何やら戸棚をゴソゴソと探す。
あれは…トンカチに釘、か?
「これで何をする、か。 正解はこれです」
僕の指先の爪の間に、釘の先端が当てられた。
次の瞬間、トンカチでその釘を爪の間の奥へと突き刺される。
「…!!」
流石にこれはかなり嫌な気分がした。
でも、問題無い。
偽物の体だから、何も感じない。
偽物の心だから、何も感じない。
程無くして左右の手と足の爪全てに、計20本の釘が突き立てられた。
「おやおやおや。
おやおやおやおやおやおや。
命乞いの一つや二つくらい、して下さいよ。
これじゃあ、全然面白くないじゃないですか」
呆れたふうに、『冥界の支配者』は肩を竦める。
命乞いなどするものか。
死を覚悟したりするものか。
僕が考えるのはただ一つ。
お前を、確実に、殺す事だ。
「どうしましたどうしましたどうしました。
私を殺す為にここまで来たのでしょう?
ならばもっと頑張ってみてはいかがですか?」
『冥界の支配者』は笑う。
「………な」
「?
何です?
はっきり言ってくれないと聞こえませんよ?」
「もうそれ以上口を開けて喋るな。 息が臭いんだよ」
「…ほう、まだまだ元気なようだ」
『冥界の支配者』が顔を歪め、僕の太ももに刺さった杭をその足で踏みつけた。
そして足の裏でグリグリと、抉るように杭を刺しこむ。
「しかし残念でしたね。
折角勇気を振り絞って、私と一騎打ちを仕掛けに来たのに。
これでは全くの無駄死にだ。
君は、君の家族や『人吊』の少女の仇を討つ事が出来なかった。
ははははは。
いつの世も正義が勝つとは限らないのですよ」
正義が常に勝つとは限らない。
全く持ってその通りだ。
この世で最後まで生き残るのは、正義の味方の勇者なんかじゃない。
自分が生きる為ならいくらでも邪悪になれる、ただの悪党だ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板