[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
念を使わせてみよう小説スレッド
147
:
1
:2004/12/07(火) 02:39
「…『冥界の支配者』はどこに居る」
外法狐は訊ねた。
そうと分かった以上、こんな所でぐずぐずしてはいられない。
早くあの少年を助けにいかねば、殺されてしまう。
「ココダヨ」
アヒャは『冥界の支配者』の居る住所を書いた紙切れを外法狐に投げて寄越した。
「…用意がいいんだな」
もしかしたら、アヒャは自分が裏切り者であるとバレている事など、分かっていたのかもしれない。
だとすれば、何故こんな所にノコノコとやって来た。
来れば、自分に殺される事は明白なのに。
そこで、外法狐は考えるのをやめた。
多分、これは自分がいくら考えたところで、アヒャ本人以外に分かる問題ではない。
自分に出来る事はただ一つ。
目の前の、人間を、殺す事。
殺すという概念に生き、殺すという概念で死ぬ。
殺すという概念で活かし、殺すという概念で殺す。
己を殺せ。
他人を殺せ。
有象を殺せ。
無象を殺せ。
殺す為のみ存在し、それ故他に意味は無し。
殺す以外の意味は無く、それ故存在に意義は無し。
存在に何らの意義は無く、それ故殺しに意味は無い。
だから『外法』。
だからこその『外法』。
自分には、殺す事しか考えられない。
殺す事でしか世界に関われない。
きっと、自分は人吊詩絵莉を殺したかったのだろう。
いつか殺してしまうかもしれなかったのだろう。
それでも、自分は、あいつの事が好きだった。
あいつといつまでも一緒でいたいと、願っていたんだ…!
「…んじゃ、そろそろ始めるか」
外法狐は腕をダラリと下げ、アヒャを見据えた。
アヒャは両手に『剣の舞』を構え、外法狐に相対する。
「…ヒトツ、オネガイガアル」
「…何だ?」
「アイツハ… フーンハミノガシテヤッテクレ。
アイツハオレノコロシトハ、ナンノカンケイモナイ」
倒れたフーンを悲しそうに見つめながら、アヒャは静かにそう告げた。
「…分かった」
それ以上、外法狐は何も言わなかった。
アヒャも、何も言わなかった。
互いの視線が、月夜の下交錯し―――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――外法狐の腕が、アヒャの心臓を貫いた。
〜続く〜
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板