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念を使わせてみよう小説スレッド

1371:2004/12/05(日) 02:09

「…兎に角、すぐにここを出るぞ。
 居場所がバレた以上、長居するのはよくない」
 モナカさんの瞳を指で閉じながら、狐さんがそう口を開く。
「…はい」
 モナカさんの死体をここに放置するのは気が引けたが、僕は狐さんの指示に従う事にした。
 そして、冷静さを取り戻してきた僕の頭に一つの回答が導き出される。
 これはおかしい。
 あまりにも、都合が良過ぎる。
 あまりにも、お膳立てが整い過ぎている。
 それは自信というより、確信に近かった。
 確証は無い。
 だけど、もうこんな事をする奴は、あいつしか考えられない。
 これから何をする?
 決まってる。
 決着をつける。
 この、最低で最悪なゲームに。
 ゲームマスターを気取っているあいつに、深々と牙を突き立てる。
 そしてそれは、それだけは、狐さんに任せてはいけない。
 これだけは、僕がやらなければいけない。
 結果的に人を殺す事になろうと、いくら狐さんに人を殺すなと言われようと、
 これだけは僕が終止符を打たねばならない事だ。
 それは、他の誰かにやって貰ってはいけない…!

「…!」
 その時、携帯の着信音が響いてきた。
 この音楽(ルパン三世)は狐さんの携帯か。
「っと、誰だ?」
 狐さんが携帯電話をいそいそと取り出し、電話に出る。
「ああ、フーンか。
 何か見つかったのか?」
 どうやら電話の主はフーンさんだったらしい。
 何か、有力な手がかりでも見つけたのだろうか?
「…え?」
 さあっと、狐さんの顔から血の気が引く。
 どうしたのだろう?
 何か悪い事でも起こったのか?
「しぇりーが、死んだ…?」
 その言葉に、僕も、その言葉を実際に口に出した狐さんも、己が耳を疑わずにはいられなかった。


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