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念を使わせてみよう小説スレッド

1341:2004/12/05(日) 02:07
 〜二十三話〜

「あ、あ、あ―――」
 しぇりーは地面に倒れていた。
 血が傷口から流れると共に、体温が急激に下がっていく。
 死ぬのか、私は。
 しぇりーは思った。
 それはいい。
 油断した自分が悪いのだし、今まで散々人を殺してきたのだから、
 自分が死ぬ覚悟だって出来ている。
 だけど、このままでは駄目だ。
 このまま犬死にするのだけは駄目だ。
 何とかして、この目の前の犯人の事を狐さん達に伝えないと。
 それだけは、やり遂げないと。
 でなければ、自分と友達でいてくれた狐さんに、申し訳が立たない―――
「……!」
 しぇりーは最後の力を振り絞り、『あるもの』をその口に咥えた。



          @        @        @ 



「―――」
 犯人は狼狽していた。
 しまった。
 よりによって、こいつを殺してしまうとは。
 こんな事なら、さっきの男を殺すんじゃなかった。
 肩がぶつかったと因縁をつけられたくらいで、殺すんじゃなかった。
 だが起こってしまったものは仕方が無い。
 ここは、いつも通りに偽装工作を施して…

「お、お巡りさん!
 こっちです!!」
 甲高い声が、通りの向こうから響いた。
 くそ、何という事だ。
 さっきの悲鳴を聞きつけられたか。
 警察を殺すのなど訳は無いが、自分の顔を見られるのはまずい。
「……!」
 犯人は、不本意に思いながらも急いでその場を立ち去るのであった。


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