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念を使わせてみよう小説スレッド
118
:
1
:2004/11/30(火) 00:15
「んじゃ、寝場所はそれでいいか。
次はこれからどうするか、だが…」
狐さんが本日10杯目のうどんを平らげ、山積みになったどんぶりを更に重ねた。
いつも思うのだがが、この人のスリムな体のどこに、
これほどの食べ物を収納するスペースが隠されているのだろう。
もしかして、僕にも秘密の念能力を使っているのか?
「…あの、狐さん」
僕は少し迷った後で、言った。
「僕は、殺された僕の家族を調べてみようと思います。
もしかしたら、何か手がかりが見つかるかもしれませんし。
…それに、あの時、何か違和感を感じたんです」
僕のその言葉に、狐さん達が沈黙する。
狐さん達も、僕と同じ事を考えてはいたのだろう。
だけど、僕に気を使って言わないでいてくれた。
ありがとうございます、フーンさん、アヒャさん、狐さん。
でも、これは、僕がやらなくちゃいけない事だ。
「…覚悟した上で、言ってるんだな」
狐さんが、僕の目を見つめた。
「はい」
「辛くなるぞ」
「はい」
僕は逃げない。
目を背けない。
家族は、僕の巻き添えで死んだ。
だから、僕はせめてその家族を殺した犯人を、突き止めなければならない。
「分かった、そうしよう。
というか、それしか無い。
警察の方には、俺が手を回しておいてやるよ」
狐さんが一つ息をつく。
「…すみません。
迷惑ばかり、かけてしまって」
「気にするなよ。 友達だろ?」
狐さんが当然のように告げる。
そう、僕と狐さんとはただの友達だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
嫌われてはいないけど、特別好かれている訳でもない。
それは当たり前の事なのだけれど。
この人に、僕の想いが伝わる事など、決して無いのだろうけど。
「悲しくなったらいつでもおねーさんの胸に飛び込んできたまえ」
「うるせえペチャパイ」
ペチャパイという言葉に、狐さんが視線だけで殺せるんじゃないかという程の目つきで僕を睨む。
どうやら、胸囲の事はかなり気にしているらしい。
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