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念を使わせてみよう小説スレッド
117
:
1
:2004/11/30(火) 00:15
〜十九話〜
「ん……」
僕は小さく声をあげながら目を覚ました。
え〜と、僕はどうしてまた気絶したんだっけ。
気を失ったというのは覚えているんだが、その理由がうまく思い出せない。
まさか、記憶が消し飛ぶくらいとんでもない目に遭ったのだろうか?
例えば狐さんでも敵わないような強い敵が襲ってきたとか。
いやそれはないか。
そんな奴がこの世に存在するとは思えないし、
何よりもしそんな敵と戦ったのなら、今僕がこうして生きているなんてありえない。
まあいいや。
あとで誰かに聞けば分かるだろう。
そうと決まれば頭をすっきりさせる為に顔でも洗って…
「!?」
洗面所の鏡を覗き込んだ所で、僕の右頬のあたりがうっすらと赤くなっているのに気がついた。
何だこりゃ。
血か?
いや、血にしては色がおかしい。
もしかして、口紅か?
でも何でこんな所に口紅なんかがついてるんだ?
僕は女装の趣味なんかないし、
僕が眠っている間に別の人格が現れて女装をしたという可能性も無いと考えていいだろう?
とすればこれはどういう事だ?
いや、待て、思い出してきた。
確か気絶する前に、僕は狐さんと話してて、それでその時狐さんは僕に―――
「……!」
そして僕は気絶した理由を完全に思い出すと同時に、
またもや高揚のあまり気を失ってしまうのであった。
「…ったく、洗面所の前で気絶する奴がいるか」
呆れ顔で、狐さんは僕にそう告げた。
「すみません…」
僕は謝りながら、うどんの上に乗っかっていた蒲鉾を口に入れる。
ここは商店街近くの、やや大きめなうどん屋。
あまり長居しても迷惑だと思ったので、僕達はモラックジャック先生の診療所を出て、
昼食がてらに立ち寄ったこの店で作戦会議を開いていた。
僕の右隣の席には狐さん。
向かい側にはフーンさんとアヒャさん。
しぇりーちゃんは学校に行っているので今は居ない。
「しかしあそこまで早く居場所を突き止められるとはな。
正直計算外だったぜ」
狐さんがうどんをすすりながら忌々しげに言った。
「それで、あんたと坊やはどうするのだ?」
フーンさんが訊ねる。
「ビジネスホテルやカプセルホテルとかを転々としながら身を隠すさ。
俺一人ならこそこそする必要も無いが、
この少年を戦いに巻き込むのはまずいからな」
うわ、僕って完全にお荷物じゃん。
実際その通りだけど。
「お前らはどうするんだ?」
今度は狐さんからフーンさん達に訊ねた。
「アヒャ、オレラハオレラノヤサガアル。 ソコラヘンハシンパイスルナ」
アヒャさんが得意気に胸をはって答えた。
ヤサってのはつまり秘密基地みたいなものか。
秘密基地…
何と甘美な響きだろう。
僕も小さい頃、自分だけの秘密基地が欲しかったんだよなあ。
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