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念を使わせてみよう小説スレッド
116
:
1
:2004/11/29(月) 02:17
「…本当はさ」
外法狐が呟くように言った。
「うん?」
「本当は、未練なのかもしれないな。
まだ、俺にも普通の生活が出来るんじゃないか。
漫画を読んで、ゲームして、友達と遊んで、下らない事で大騒ぎして、
…誰かを、好きになって。
そういうありふれた、ごく普通の生活をする余地が、俺にも残されているんじゃないか、
そんな未練が、まだ残ってるんじゃないかって事さ。
だから、しぇりーと友達でいたい。
あの少年との、ぬるま湯のような距離感に浸っていたい。
だから、あの少年の問題は可能な限り先延ばしにしたい。
でも、俺が普通の生活をするなんて、とっくの昔に手遅れになってるってのにな。
とんでもない笑い話だ」
外法狐は自嘲気味に笑った。
フーンは思う。
この化物は、誰よりも人間らしくない。
だからこそ、誰よりも人間らしくあろうとするのだ、と。
それは何と愚かしく、何と憐れな存在であるのか。
神は何を思って、このような存在を生み出したのか。
「…はは、ガラにもなく喋り過ぎたな。
今の話は聞かなかった事にしといてくれ。
特に、あの少年には教えるなよ?」
外法狐が欠伸をしながら立ち上がった。
「それは分かったが、あんたもそろそろ休んだらどうだ。
あの少年が起きるまで、碌に睡眠を取っていないのだろう?
見張りは俺とアヒャでやっておく」
「お気遣いありがとうさん。
それじゃ、お言葉に甘えて寝させて貰うよ」
もう一度大きく欠伸をして、外法狐は待合室から立ち去るのであった。
〜続く〜
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