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念を使わせてみよう小説スレッド

1131:2004/11/29(月) 02:15



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 モラックジャック診療所の待合室の長椅子に、外法狐が座っていた。
「…坊やの様子はどうだ?」
 と、缶コーヒーを持ったフーンが外法狐の後ろから現れる。
 どうやら、外にジュースを買いに行っていたらしい。
「ああ、またおねんねだよ。
 最近の若いのは純情だあねえ」
 フーンからコーヒーを受け取りつつ、外法狐が笑う。
「…悪ふざけが過ぎたのではないか」
 半ば呆れ顔で、フーンは呟いた。
「そうさな。
 いやでもあれ位で倒れるなんて普通思うか?」
 缶コーヒーのプルタブを開け、外法狐は飲み口に口をつける。

「…そういえば、坊やにご褒美をあげるというのなら、
 その坊やとお嬢ちゃんを助けた俺にもご褒美を渡すのがスジではないのか?」
「ん、ああ、忘れる所だった。
 少年としぇりーを助けてくれてありがとう。
 お前さんが来てくれなきゃ、二人ともお陀仏だった。
 こいつはその礼だ」
 思い出したように、外法狐が分厚い封筒をフーンに手渡す。
「…ほっぺにちゅーじゃないのか?」
「殺すぞ」
「冗談だ」
 封筒の中身の札束を確認しながら、フーンが苦笑する。
「お前さんも金の方が嬉しいだろ?
 それに少年にも言ったように、あんなの誰にでもしやしないよ」
 コーヒーを飲み終え、外法狐は空き缶をゴミ箱へと投げ捨てた。
「あの坊やなら、してもいいと?」
「うるせえぞ」
「失礼。 余計な詮索だったな」
 フーンも缶コーヒーを飲み干し、空き缶をゴミ箱に投げ入れる。


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