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念を使わせてみよう小説スレッド

1001:2004/11/25(木) 18:34

「させません!!」
 激しい金属音が、目の前で鳴り響いた。
 しぇりーちゃんが、侍の一撃が僕に到達する前に受け止めてくれたのだ。
「あ…しぇ、しぇりーちゃ……」
「何をしているのです!
 早く逃げて下さい!!」
 こちらには目を向けず、大声で怒鳴るしぇりーちゃん。
「そ、そんな!
 君を置いて―――」
「一般人のお兄さんに、『禍つ名』の相手が出来るとでも思っているのですか!
 そんな役立たずが、ここに居ても邪魔なだけです!
 分かったら早く逃げて下さい!
 私に、狐さんとの約束を破らせるつもりですか!?」
 そうだ。
 この子は、狐さんから僕を守るように言われていたんだった。
 だから、僕を守ってくれたんだ。

「ごめんっ、しぇりーちゃん!」
 僕は出口に向かって駆け出した。
 しぇりーちゃんの言う通り、ここに僕が居ても足手まといになるだけだ。
 ならば僕に出来る事はただ一つ。
 狐さんやアヒャさん達に連絡を入れて、一分でも早くしぇりーちゃんを助けて貰う事。
「逃がさん!」
 侍が逃げようとする僕を引きとめようとする。
「させません、と言いました!」
 再び起こる、金属と金属とがぶつかる音。
 僕は逃げた。
 逃げ続けた。
 戦う事から、
 守る事から、
 殺す事から、
 決断する事から、
 ただ、ひたすらに、逃げ続けた。


               〜100getしつつ続く〜


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