[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
萌えろちっくにゴーストSS
20
:
名無し~3.EXE
:2003/11/29(土) 02:50
窓の外で一発の銃声が響く。それと同時に湧きあがる歓声。
校庭のあちこちに設置されたスピーカーからは軽快な、この季節になればどこででも聞かれるような如何にも「運動会」然とした音楽が流れ出す。
この部屋の主、赤十字遥がぼんやりと椅子に寄りかかりながらそれを眺めていると、背後から聞き慣れた声がかかった。
「今日がこんなに気持ち良く晴れて良かったですねー」
頼みもしないのに器具の洗浄・消毒をしてくれているその少女は、紗那という確か初等部生徒だ。
「この季節は晴れると埃っぽいのが不愉快だな。日差しが温かいのはいいんだが」
振り返らずにそう答えると、くすっと笑い声を漏らすのが聞こえる。心底楽しそうな微笑を浮かべているであろう事が見ずとも悟れた。
紗那がここ、運動会という日に保健室にいる理由は明白だ。今回の大会における保健委員だからだ。
当然運動会の日でなくとも彼女は保健委員だし、別のイベントの時であっても必ず保健の担当に収まっている。
そしてそれは本人が保健委員という仕事を好きだからというだけでなく、別の目的がある事も気付いている。要するに自分に会う為だという事に。
気付いておきながら敢えて気付かないフリをするのは、つまりはその気持ちに答える事が出来ないからだった。
そう思っていた。つい最近までは。
「私、今日でここ辞める事になったんだ」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板