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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2
888
:
夕陽が、罪を、照らす。(18/27)
◆29ZH4ztR.E
:2012/08/08(水) 01:48:20
恭也の視界は、赤く染まっていた。
それは茜空の為ではない。
極限を超えた怒りが、殺意が。
彼の視覚をも支配している為にである。
抑えられない。
留められない。
自分は冷静な人間であると、恭也は思っていた。
いかに感情的になろうとも、理性を働かせる余地は常に確保できていると思っていた。
その自分に自分の中にこんな激情が眠っていたなど、恭也は思わなかった。
純粋に、ひたすら純粋に、この女が許せない。
それだけで彼の精神も頭脳も、すべてが埋め尽くされていた。
「俺が、裁く」
じりじりと、恭也がユリーシャににじり寄る。
傍観者たちが、息を呑む。
あれほど周囲の全てを無視していたユリーシャも、生命の危機を感じてか、
ランスの背後に身を隠す動きを見せている。
ランスはそのユリーシャを庇うように、身を乗り出して―――頭を下げた。
「すまん、恭也」
前代未聞の珍事であった。
策略のために、その場しのぎのために、命乞いのために。
頭をさげることは、ランスにもあった。
しかし今のランスには、誠実な謝意があったのである。
「自分の女の不始末は、俺様の責任だ」
深々と、頭を下げる。
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