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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

803終末の過ごし方 〜魔窟堂野武彦〜(2/7) ◆29ZH4ztR.E:2012/03/14(水) 23:47:22
 
  相変わらずの花が咲いたような笑顔じゃな。
  ささくれ立った心に潤いを齎す笑顔じゃな。
  じゃからこそ、じゃ。
  まひる殿には出来るだけ、会いとうなかった。
  じゃって、わしはどのような顔をすればよい?
  どのような言葉をかければよい?
  まひる殿の過去を、罪を、知ってしまったわしが。

  いやいや。
  まひる殿の場合、それを罪などとは呼べぬな。
  月夜御名やランスやユリーシャとは違う。
  生態じゃ。
  わしら人間がが牛や豚を食らうように、まひる殿という生き物は人を食う。
  かつてそうして生きてきた。
  それだけのことじゃ。

  「もー心配したんだからさー。はい、お煎餅。
   お腹空いたでしょ? 一緒に食べよ?
   でも一枚だけだからね。 残り10枚切ったんだから」

  おうおう、屈託のない笑顔でまひる殿がおすそ分けをくれたわい。
  前歯で煎餅をぽりぽりとする姿はとことん微笑ましいの。
  まるでシマリスかハムスターの様じゃ。
  華奢な体。愛らしい顔の造り。まっすぐな瞳。
  これが、この本性が、人食いの獣じゃとはとても思えん。
  しかし、いやいや、よく思い出すがいい。
  ケイブリスとの戦いの折のまひる殿の活躍ぶりを。
  強靭なバネ。鋭利な爪。ペンタグラムの瞳。
  人ならざる異能を駆使して、攻撃役を担っておったではないか。


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