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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

793椎名智機、脱落。(21/24) ◆29ZH4ztR.E:2011/11/20(日) 01:23:00
 
かけぬ方がまだしも気合の入る腑抜けた掛け声と共に、智機の左腕が両断された。
天井付近にテレポートした透子が、手にした魔剣カオスの刀身に落下速度を乗じ、
一息に智機の腕を断ち切り、しおりと分断したのである。
すぐさま芹沢は、智機の体を抱き抱えて後退した。
透子はしおりの口に、素敵ブレンド麻酔&睡眠薬を染みこませたハンカチを押し当てた。
もともと、限界の肉体を恨みの一念でどうにか駆動していただけのしおりである。
抵抗する間もなく、意識を闇に落とした。

《やるのう、トーコちん》
「ん」

透子は芹沢と違い、智機に対する共感や同情から身を転じたのではない。
もっと機械的で打算的であった。
芹沢が、智機保護に動いたこと。しおりの背が、無防備であったこと。
その状況変化に対して、最適と思われる手を打っただけのことである。
自らの身の安全。しおりの命の保障。
その二つさえキープできるのであれば、
保険である智機を救助するに、吝かではなかったのである。

「おい、お前たち、なにを勝手なことを」

ただ一人蚊帳の外に置かれた恰好になったザドゥが、
不満げにカモミールと透子の行動に異を唱える。
睨み付けられた者たちの申し開きは淀みなかった。

「ねねね、ザッちゃん、このとーり! ともきんは私がちゃんとしつけるから!」
《まあ、調教の手段なら儂に任せるですよ?》
「死ななくていいときに」「死ななくていい」
 
(カモミールが、魔剣が、透子様まで、私を庇ってくれている、だと……
 No…… こんな夢のようなことが、実際ありうるのか……?)


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