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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

741宙船-ソラフネ-(5/7) ◆29ZH4ztR.E:2011/08/12(金) 12:42:05
 
グロック17の軽快な銃声、三連発。
穿たれのは、しおりの両の肺腑と胃袋であった。
吹き出した鮮血がカモミールの頬を赤く染めた。
透子の表情は、変わらずのむ表情であった。

「助けにきたんでしょお!?」

芹沢は、びくんびくんと小刻みに痙攣するしおりと、
波に揺られるに任せゆらゆらと体を揺らしている透子の間に飛び込んで、
しおりをその身で庇うかのごとく、仁王立った。
威嚇の表情で透子を睨み付ける。
透子は少し困ったように眉根を寄せると、短く二言だけ語った。
同時に、カチューシャから伸びる触覚の先が一度だけ点滅した。

「解説員」
「かもん」

自らが装着していたインカムを取り外し、うーうー唸る芹沢に手渡す。
警戒しつつも芹沢はこれを受け取る。
それから数秒。
通信は、遠方の夢見られぬ機械・椎名智機からのものであった。

『Wait、Wait、Wait。
 そう短絡的に物事を捉えてはいけないな、カモミール芹沢。
 透子様はなにもしおりを害する意図で撃ったのではないのだよ。
 むしろこれは救急救命行為であるのだから』
「えぇ〜〜〜〜?」

胡乱げな表情で芹沢は痙攣するしおりを見やる。
三箇所の銃創からは血液が噴き出していた。
しかし、その色は通常の血液と比して随分と薄かった。


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