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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

448タクスタスク 〜the final mission〜(5/6) ◆VnfocaQoW2:2011/01/31(月) 00:23:09
 
空間が白黒反転する。音と臭いが消える。
野武彦ただ一人しか入門できない、超加速の世界が幕を開ける。
野武彦はコールタールに浸かったかの如き緩やかな動きを見せる代行機に、
数多の残像を残しながら詰め寄って。
振り下ろし始めたばかりの代行の手から、見事スイッチを奪い取る。

「ズバっと参上!」

そのまま五、六歩走りぬけ、野武彦は反転。
代行N−22に再び向き直ったところで、加速の世界は幕を閉じた。
N−22の腕は何も握らぬまま、ただ空気を地面に叩き付けていた。

「それを返せええええ!!」

スイッチを奪われたことに気付いたN−22は、絶叫と共に野武彦に踊りかかる。
野武彦は、既に中腰にて454カスールを構え終えていた。

「ズバっと解決!」

決め台詞と共に、轟砲一声。
代行機の、人であれば心臓があろうかという位置が、左腕ごと吹き飛んだ。


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「じっちゃん、間に合ったみたいだね!」
「おお、まひるちん! やつらはどうしたのじゃ?」
「ザ・瞬☆殺!」
「いやはや、ほんとうにレベルアップしたのう!
 戦う愛らしき女装少年! よいよい!」
「うがーっ! 少年じゃないんだってばさ!」

N−22は、まだ壊れ切っていなかった。
とは言え、N−22の残り稼働時間は、すでに一分を切っていた。
自発的な行動は不可能。
唯一生きている聴覚を持って野武彦たちの会話を拾うのみである。

「あれ、ノートPCなんて持ってたっけ?」
「このリーダー椎名の荷物じゃ。 何かよい情報でも入っておれば良いがな」

スイッチを奪われ。
武装を奪われ。
PCを奪われ。
一矢すら報いることなく。
脅威すら与えることなく。
同胞を犬死にさせ。
今、自らも、終わりのときを迎えようとしている。

しかし、彼女の胸を満たすのは敗北感でも後悔でも無い。
達成感、である。

(我々からのギフト、心置きなく活用してくれ給え……)

そう。
オリジナル智機が覚醒するキーとなる分機開放スイッチを守らせ、
残存するアイテム群やゲーム裏情報ををプレイヤーに譲り渡す。
これこそが、分機たちのファイナルミッションであった。


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