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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

427それでも、恭也は答えない。(7/8) ◆VnfocaQoW2:2011/01/26(水) 00:54:56
 
恭也が倒れてからの紗霧は、ずっと思考していた。
感情を意図的にスポイルしてきた。
行動と判断が重要なときには、いつだってそうしてきた。
雌伏と策略の人生を歩んできた紗霧にとって、それは容易いことであった。

しかし、その行動と判断にひと段落ついたならば。
他者の目を気にする必要すら無い状況となったならば。
紗霧ほどの鉄面皮とて、気は、緩む。

その、緩んだ紗霧の目線が、恭也の顔に向けられる。
恭也は変わらず、静かであった。
死体であると言われても納得してしまいそうな顔色であった。

(もし、恭也さんがこのまま……)

紗霧の心が、ざわつく。
名状しがたい焦燥感が、紗霧を襲う。
それを払拭すべく、紗霧が取った行動とは、罵倒であった。
走り出した焦燥感をぶっちぎる程の早口で。

「あなたは馬鹿ですか。いいえ、馬鹿ですね、大馬鹿にきまってます!
 いくら鎮痛剤の効果が高かったとはいえ、
 こんなになるまで我慢しているだなんて、感覚が鈍いなんてもんじゃありません。
 あれですか。
 あなたは恐竜か何かですか?
 痛みの信号が脳に達するまで一日かかるとでもいうのですか?
 神経伝達能力の進化を拒んだんですか?
 三畳紀止まりですか?
 ジュラ期止まりですか?
 白亜紀止まりですか?
 どうなんですか答えなさい!」


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