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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

281ちぇいすと☆ちぇいすっ!〜復路〜(3/36) ◆VnfocaQoW2:2010/08/25(水) 23:10:08

であればと、透子は考えを進める。
今後の具体的な身の振り方を検討する。

自分のテレポートは有用ではあるものの、戦闘力に措いては非常に乏しい。
肉体的な能力が著しく低いためである。
それは、先刻の亡霊・勝沼紳一追跡の折に、身を以って知った。
そんな自分が単独で、海千山千のプレイヤーたちを向こうに回せるとは思えない。
力が、必要である。
ザドゥとカモミール芹沢。
この、戦闘に特化した能力を持つ同胞の力無しでは、勝ち抜けぬ。
その為には。
シェルターへ戻り、朝まで目覚めぬ二人を守らねばならぬ。

「ありがとう、透子さん」

唐突に、知佳が礼を述べた。
知佳はゆっくりと立ち上がり、姿勢を正し、深く頭を下げた。
その動きは、畏まったものであった。
その声色は、固いものであった。
その両方に、知佳らしからぬ硬質な冷たさが含まれていた。

「……なにを?」

透子は知佳の辞儀の意味を図りかね、問い返す。

「魔獣から逃げることができたのは、透子さんのお陰だよ。
 あの時、私はあなたに命を救われたの」

地下通路で、知佳に襲い掛からんとするケイブリスを諌めた。
そんなこともあったなと、透子は思い返す。


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